No.31『四季のえぞうし』部分

京都市北区にある「大谷大学」が、2025年1月11日(土)~2月15日(土)の期間、大谷大学博物館にて、2024年度冬季企画展「京都を学ぶ 絵と図で見る京都」を開催する。

京都の様相を、大谷大学所蔵の作品から紹介

平安の都ができてから、ながく日本の中心として栄えてきた京都。いまも多くの人が訪れる町だが、2024年度冬季企画展「京都を学ぶ 絵と図で見る京都」では、絵画作品や古地図に描かれた京都の様相を、大谷大学所蔵の作品から紹介する。

No.16『平安城東西南北町並之図』大谷大学博物館

No.26『文久改正新選京絵図』大谷大学博物館蔵

平安のむかしの京都を考証的に描いた京都図、江戸時代につくられた大小さまざまな京都図、

No.32『洛中洛外図屏風(右隻)』

No.32『洛中洛外図屏風(左隻)』

そして俯瞰的に都市の様子を描いた『洛中洛外図屏風』などから、時代の変遷とともに姿を変える京都のすがた、また描かれ方によって異なる京都のすがたに触れてみよう。

今もあるもの、今はないものを探してみよう


展示される作品は、No.3『東西両京之図(山城名勝志図)』や、


No.24『改正京町絵図細見大成』のほか、No.25『案見京都細図』、No.30『元治改正京名所案内絵図』など。

送り火が五山以外にもあったことを示す江戸時代の京都図など、今もあるもの、今はないものを探すのも楽しみの一つだ。

“人材”ではなく“人物”の育成する大谷大学


大谷大学は、1665(寛文5)年の江戸時代、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としている。その後、いくたびかの変遷を経て、1901(明治34)年、近代的な大学として東京・巣鴨の地に開学。1913(大正2)年、現在の地に移転開設した。

親鸞の仏教精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹とし、広く一般社会へ開かれた大学として確かな歩みを続けてる同大学。2021(令和3)年には、近代化120周年を迎えた。

貴重な資料を所蔵する大谷大学博物館