TFHD digitalは、地域の利便性向上と効率的な行政サービス提供を目指したデジタル町民証明サービス「Kutchan ID+(くっちゃんアイディープラス)」を、北海道虻田郡倶知安町および倶知安観光協会へ提供。11月1日(金)より、サービスを開始している。

観光地の物価高騰による地域住民への影響

多くの観光地では物価高騰が話題になっており、観光客だけではなく地域住民にもその影響が大きくなっている。その解決策として住民優待を推進する事例が増えているが、自治体や地域の事業者が住民向けサービスを行う際、簡単に活用できる住民証明手段がなく、成りすましリスクや、システム化における費用や時間がかかるといった課題があるという。

「Kutchan ID+」は、デジタル庁提供の「デジタル認証アプリ」と組み合わせ、マイナンバーカードの情報から当該自治体の住民であることを判定し、ユーザー情報を保有するシステムを開発することで、簡単に住民認証が発行できるID基盤を構築し、先に述べた課題に対して、安全・簡単に認証機能を提供するサービスだ。

「Kutchan ID+」は、デジタル庁の提供する「デジタル認証アプリ」を活用する自治体事例として、全国で2例目(※1)。

TFHD digitalでは、今後、同様の課題を抱える地域への活用促進を図り、町民向けの優待やサービス拡充を通じて、さらなる暮らしの価値の向上を推進していくという。

「Kutchan ID+」について


「Kutchan ID+」は、デジタル庁の「デジタル認証アプリ」を町民判定の仕組みとして利用し、本人の同意を得た上でアプリのAPIを通じて、マイナンバーカードのICチップに格納された情報を読み取り、安全かつ確実に住民である情報を取得する。

また、ロンランの技術基盤「HIRAKU ID Platform」上にデジタル認証アプリから取得した情報、利用者から回答を得た属性情報などの顧客情報を基盤として構築。倶知安町のニーズに合わせたカスタマイズを行い、町民優待を実装している。