そして「セブン」は、中でもバーニング系にもっとも近い媒体のひとつといわれてきた。そんな「セブン」が今回、中山に関してどんな報道をしたのか――。興味津々で読んでみるとありました、ありました、巧妙な印象操作が!

 関連記事を含め5頁もの特集を組んだ「セブン」だが、中山の死因や、これまでの活躍や恋愛遍歴、そして最近の様子などを丹念に追っている。もちろん追悼ということもあり、“美談仕立て”は当然だが、問題は前夫・辻仁成との離婚の下りだ。

「(原因のひとつが)辻さんの風貌の変化でした。短髪だったヘアスタイルをストレートのロングヘアにして、奇抜なファッションに身を包む彼の姿勢を中山さんは快く思っていなかった」(芸能関係者のコメント)

 確かに中山と辻の離婚騒動当時(2014年)、マスコミは離婚原因について、辻の“容姿の中性化”だとさかんに報じた。しかし現在では、これらは事務所サイドのリークであり、実際は中山が音楽家・渋谷慶一郎と不倫関係に陥り、しかも夫であった辻は、それを13年末には把握していたことも明らかになっている。でも、いまだに「セブン」はそれを認めないばかりか、こんな一文も。

「辻氏との離婚後、中山さんはパリで親しくなった音楽家の渋谷慶一郎氏と同棲したが、けんかが絶えずに破局している」

 “離婚後”ではないはずだけど――。さらに中山は離婚から死亡するまでの10年間、息子に一度も会っていなかったことが報じられているが、「セブン」はそれを“辻のせい”にしながら中山の心情を代弁もしている。

「息子さんには『いつも愛していることは伝えているし、できるだけそばにいることも伝えています』と語っていました。しかし、辻さんの許可がない限り、お子さんと会うことはできなかったそうで、寂しさを周囲に打ち明けたこともあります。この頃から酒量も増えていったように思います」(芸能関係者のコメント)

 すべては辻のせい。死後も中山のイメージを守ろうとする「セブン」、頑張った(笑)。

古閑美保の再婚報道がほっこりするワケ