こども∞感ぱにーは、12月1日(日)~2025年2月28日(金)の期間、宮城共同募金会主催の「みやぎチャレンジプロジェクト」に参加し、来年度から新たに開始する「ごちゃまぜプロジェクト」のための寄付キャンペーンを実施中だ。
宮城県石巻市の子どもの現状
昨今では、全国的に不登校や子どもの貧困、児童虐待や未成年自死など、子どもを取り巻く課題が深刻化しているという。
石巻市ではそれが顕著に表れており、宮城県の1000人あたりの不登校児童生徒数は2023年時点で全国で一番多く、石巻市は毎年その数値を超えているとのこと。また、石巻市の公設の子どもの居場所である児童館は1軒のみ。石巻市の人口13.3万人に対し、児童館は7~8軒必要だと考えられている。
石巻市では、東日本大震災による地域コミュニティの崩壊や、子どもの居場所が少なくなった影響で、地域住民、子ども支援民間団体・個人が“子どもと出会う”機会が非常に少ないのが現状のようだ。“子どもの孤立”状態が生まれ、早期の発見が難しく対応も希薄になることで、重篤なケースに発展してしまう恐れがある。
さらに、子どもとつながれた場合も制度にあてはまらない子がほとんどで、支援体制が整わないケースが少なくない。仮に支援が受けられたとしても、日常的な支援の仕組みはなく、ケアが不十分なことによって支援終了後に再度問題が起こるケースや、年齢により支援対象から外れ、再び孤立してしまうケースもあるという。
「ごちゃまぜプロジェクト」について
こども∞感ぱにーは、石巻市でプレーパーク事業とフリースクール事業の2つを軸に、困難な状況にある子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりをしている。
同団体は、石巻市の子どもたちの現状を受けて「子どもと地域住民の居場所」をつくり、孤立に寄り添った支援を行う「ごちゃまぜプロジェクト」を進めている。
同プロジェクトは、誰もが自分の意志で行ける「子どもと地域住民の居場所」が地域と子どものハブ役となり、子どもと地域住民が日常生活で顔の見える関係性をつくること、また、地域住民とともに支援体制を構築し、日常的に情報交換を行うことで迅速な支援につなげることが目的だ。