アレルギーフリーの炊き出し実例

日本最適化栄養食協会は、12月1日(日)に、石川県七尾市で開催された「災害時の食について考える体験会」に参加し、避難生活が長期化する中で栄養バランスが重要であることを伝えるとともに、計200食の最適化栄養食(※)を提供した。

「やさしい炊き出し」の調理と試食を実施

「災害時の食について考える体験会」は、能登半島地震発災直後から様々な支援団体と被災者を繋いできた地元情報サイト「のとルネ」を運営する、のとルネ実行委員会が主催の、災害時の食について知識と経験を共有する体験会だ。

能登半島地震発災から11カ月、能登豪雨から2カ月が経ったが、まだまだたくさんの人が元の日常生活を取り戻せず、不自由な思いをしている中、実際の経験を経て次に生かすために開催された。

最適化栄養食のご紹介

当日はアレルギー物質をできるだけ排除した「やさしい炊き出し」の調理と試食、被災地での炊き出しにおいて配慮する事項をまとめた冊子の配布等が実施された。

現地支援団体の人からは、「発災当時は炭水化物中心で連日同じものを食べ続ける状況が続いた、栄養バランスが整い多様なメニューがある最適化栄養食は非常時にも有用ではないか」とのコメントが寄せられた。

今後も引き続き、食の支援を必要とする人々に栄養バランスの整った最適化栄養食を提供するため、行政や各支援団体との連携に努めていくとしている。

人々のウェルビーイングに資することを目的

日本最適化栄養食協会は、年齢や性別、生活習慣など、一人ひとりの状態に合わせて主要な栄養素がバランスよく適切に調整された食を通じ、人々のウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること)に資することを目的として、「最適化栄養食及びその評価に関する規格化」「最適化栄養食の栄養設計基準登録、製品認証」「最適化栄養食に関する調査研究」「最適化栄養食の普及に関する活動」などを行っている。