また、子どもに体験活動をさせることが難しいと感じている回答者のうち、約9割が難しい理由を「それらの体験をさせるための経済的余裕がないため」と回答した(※)。
こうした体験機会の欠如は、必要最低限の生活や生命の維持をすぐに脅かすものではないが、子どもたちの社会生活や心身の成長においては無視できない影響があると考えられる。
10年後、20年後の社会をつくる子どもたちに、家庭環境や経済状況にかかわらず体験活動や様々な社会との繋がりを通して成長していってほしい。そのような一助となるべく企業などとも連携し、「グッドごはん」利用者を対象に食支援だけではなく親子で参加できるイベントの企画・実施にも取り組む。
佐賀県ガバメントクラウドファンディング
3つ目は、佐賀県による「九州での食品配付事業を応援 佐賀県ガバメントクラウドファンディング」。返礼品はなしで、期間は11月~2025年1月。
ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」では、「ガバメントクラウドファンディング」として、地域の課題や取り組みを「プロジェクト」として掲載し寄付金を受け付けている。
「グッドごはん」は九州拠点となる「鳥栖倉庫」を2023年10月に開設し、東京、大阪に続く3つ目の専用倉庫として稼働し、九州のひとり親家庭に毎月食品を配付している。
都市部と比べると民間の支援活動や団体が少ないため支援情報が行き届きにくく、支援の存在すら知らない家庭も多いと考えられる。さらに、困窮するひとり親家庭の現状自体もまだ十分に認識されていないと感じているという。
ただ食品を配るだけでなく、このような現状を社会に発信することで理解と支援の輪を広げること、そして力を貸してくれる人々の想いを食品と共にしっかり届けることが同法人の役割だと考え、今後も活動していくとしている。
ふるさと納税を通じ、支援を必要としている多くの子どもたちをサポートしてみては。