「紀州のドン・ファン怪死事件」で、ドン・ファンこと野崎幸助さんに覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人などの罪に問われていた28歳の元妻・須藤早貴さんに無罪が言い渡された。ドン・ファンと若い妻の関係について、あらためて考察する。
目次
・「紀州のドン・ファン」元妻に無罪判決
・お金持ちの高齢男性が若い女性を求める背景
・若い奥さんが来てくれただけでは、男性は満足しない
・ドン・ファンは女性に対して、どこまでも図々しい
・年を取ってから若い女性に貢いでしまうワケ
・老いへの拒絶が、ドン・ファンを苦しめた?
※2018年6月16日掲載の記事を再編集しています。
「紀州のドン・ファン」元妻に無罪判決
2018年5月、和歌山県田辺市の会社社長、野崎幸助さん(当時77)が急性覚醒剤中毒で死亡した、いわゆる「紀州のドン・ファン怪死事件」。野崎さんは、和歌山県で酒類販売業や金融業を営む資産家で、自宅寝室のソファーに、素っ裸のままで座り込み、息絶えていたという。
遺体に注射の痕がなかったことから、経口摂取したものと考えられ、28歳の元妻・須藤早貴さんが覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人などの罪に問われていた。
そして、2024年12月12日、和歌山地方裁判所は「元妻が殺害したとするには合理的な疑いが残る」として無罪を言い渡した。
この判決は世間を騒然とさせているが、一方で、そもそも若い女性と結婚する資産家の高齢男性は、女性に、結婚に何を求めるのか? そしてそこから浮かび上がってくる“ドン・ファン”像とは――?
お金持ちの高齢男性が若い女性を求める背景
東京・銀座にある、結婚相談所「Bゼルム」のアドバイザー・立花えりこ氏は、これまで50~70代のシニア婚活を数多くサポートしてきた経歴を持つ。お金持ちのシニア男性が、自分よりかなり年の若い女性とのお見合いを希望するケースは珍しくないそうで、「というか、お金持ちではない男性でも、『会えるものなら会いたい』と若い女性を希望されます」という。