週刊文春によると俳優の小手伸也さんは2017年1月に、SNSを通じて知り合ったファンの女性を食事に誘い、「彼女も奥さんもいない」と語った上で複数回にわたり関係を持ったのだそうです。小手さんも19年、報道に際して不倫を認め、謝罪しています。
その小手さんが演じる専門学生・モリモリが不倫しているのでは? というシーンがありましたNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』。どうせ「実は不倫じゃありませんでした~ゲラゲラ」とやりたいのでしょうけど、なかなかパンチの効いた配役ですね。
今日も機嫌はよくないよ。振り返りましょう。
■ズルいって何なん?
あんまりちゃんと勉強していなかった米田結(橋本環奈)、なかなか就職が決まりません。そんな折、プロ野球・巨人からドラフト指名を受けた星河電器のエース澤田(関口メンディー)が後輩の翔也(佐野勇斗)と結を呼び出し、社員食堂の栄養士になってくれ、と打診してきました。
その理由は、かつて結が翔也に渡した献立が実に優秀だったこと、加えて星河という会社に金がないので給料の安い新人栄養士しか雇えないということでした。
結たち一家が神戸に戻ってきたのは震災から12年後の07年。その翌年ですから、澤田は08年のドラフトにかかったことになります。06年までは社会人選手には、いわゆる逆指名制度がありましたから、ドラ1候補だったら所属企業にも球団からの裏金がじゃぶじゃぶ入っていたでしょう。運が悪かったね星河。あと2年早ければ。というか、「星河が貧乏」→「逆指名制度があると都合が悪い」→「時代設定は07年にしよう」と計算してやっていたなら大したもんですが、何しろ福岡県西方沖地震を「あえて描かなかった」という『おむすび』ですので、そんな周到な準備があったとは思えません。
本題に戻しましょう。
結はこの打診を「ズルい気がする」と言います。彼氏のコネで入社するなんて、ズルい。
本当にズルいのは入社云々ではなく、結は自力ではアスリート向けの献立を作ることはできず、翔也に渡していた献立はほとんどサッチン(山本舞香)が考えたやつだったんだよな。これも、サッチンと結が協力して献立を考えて、出来上がるころには結がイニシアティブをとっていたという描写が過去に少しでもあれば成立するシーンなんですが、それがないから、「打診が来た」という展開自体に無理が生じています。