自暴自棄の人への対処法は?

自暴自棄になってしまった人の、心理というのは、ここまで見てきたように、かなり対処が難しいものだということがわかります。

しかし、友人が恋愛で失恋したり、仕事の同僚や部下が仕事や職場の人間関係で失敗して、自暴自棄な行動に走ってしまいそうになったとき、やはりなんらかの対処法を考える必要がありますよね。

黙って見ていて、その人が自分の力で立ち直ってくれればいいのですが、とことん行ってしまった場合には、まわりの人たちも食事も喉を通らなります。

そうならないためにも、自分の身の回りの人が、自暴自棄になりかかっていたら、なんらかの対処法を考えたほうが良いのですが、一体どんな対処法があるのでしょうか。

ここからは自分の身の回りの人が自暴自棄になりかかっているときにできる対処法について見ていきたいと思います。

【自暴自棄の意味】対処法とは①相談に乗る

自暴自棄になってしまった人への対処法の1つ目は、相談に乗るということです。

自暴自棄になってしまった人や、自暴自棄になりかかっている人が自分の身の回りにいたら、とにかくゆっくりと話を聞いてあげましょう。

自暴自棄になってる人や、なりかかっている人というのは、頭の中がとにかく混乱をしています。

ゆっくりと時間をかけて話を聞いてあげることで、どうして自分が自暴自棄になってしまったのか、頭の中を整理して、自分自身で対処法を考えさせるためのきっかけを作ることができます。

このときには、一方的にお説教やアドバイスをしてはいけません。

自暴自棄になりかかっている人にとっては、周りの人は全て敵に見える状態です。

どんなに役に立つお説教やアドバイスも、心に響かないどころか、反発されるのがオチです。

下手をするとかえって自暴自棄な行動に拍車がかかります。

何か言いたいことがあったとしても、とにかくゆっくりと話を聞くことで本人の気持ちを吐き出させて、頭の中を整理できるようにしてあげることが先決です。

【自暴自棄の意味】対処法とは②ストレス解消のために連れ出す

自暴自棄になってしまった人への対処法の2つ目は、ストレスを解消できるように、外に連れ出してあげるということです。

自暴自棄になってしまった人や、なりかかっている人というのは、心に相当なストレスを溜め込んでいる状態です。

だから、そのストレスを解消するために、外に無理矢理にでも引っ張っていくことも大切です。

お酒を飲むと、うつ状態が酷くなってしまい、却って気持ちが落ち込むことも多いので、飲みは避けた方がいいでしょう。

カラオケや身体を動かすことが好きな人なら、スポーツ施設などに連れ出して、思う存分大声を出したり、身体を動かして暴れられる環境を作ってあげることで、ストレスを発散させてあげましょう。

不思議なことに大声を出したり、身体を動かすと、自分がどうしてあんなことで悩んでいたのか、不思議に思うようになるものです。

【自暴自棄の意味】対処法とは③無理やり休ませる

自暴自棄になってしまった人への対処法の3つ目は、無理やりにでも休ませるということです。

過労自殺ということが社会問題になっていますが、疲れの限界を超えてしまうと、人は自分の存在や生きていることに意味を見いだせなくなってしまい、自暴自棄な行動に出てしまいがちになります。

周りで観察していて、疲れが溜まりすぎているために、言動に自暴自棄なものや、他の人とトラブルになりそうなことが出ていると感じたら、無理やりにでも休ませて、心と体の疲れを取らせることも大切です。

たっぷりと睡眠を取って、疲れがすっきりと抜けた後は、自分でもどうしてあんなに破滅的な思考をしていたのか、恥ずかしくなってくるものです。

自暴自棄な行動に走らせる前に、十分な休息を取らせるように周りも考えることが大切です。

【自暴自棄の意味】対処法とは④否定しない

自暴自棄になってしまった人への対処法の4つ目は、話を聞いている時に、間違っていることを言っていると思っても、自暴自棄になっている人の言葉を一切否定しないことです。

自暴自棄になっている人の言動というのは、思考が破滅願望に向かっていることから、正常な人が聞くと支離滅裂に聞こえてしまうものです。

しかしそこでその人の言葉を否定してしまうと、自分のことを否定されたということにショックを受けて、言動がエスカレートしていってしまいます。

仕事でも恋愛でも、上手くいかなかったことへの愚痴を丁寧に聞いてあげることで、自分自身で自分の心に決着させて、解決させる糸口をいずれ見つけられるように、助けてあげることが大切です。