【自暴自棄の意味】心理とは①うまくいかない

自暴自棄になってしまう人の心理の1つ目は、自分は何をやってもうまくいかないと思い込んでいるところがあるということです。

人というのは、子供の頃から、小さな成功体験を積み重ねることによって、自分は自分でいいんだという自信を身につけていくものです。

しかし、何らかの理由によって、その小さな成功体験を積み重ねる経験ができなかった人は、大人になってからも、自分は何をやってもダメな人間なんだと、ネガティブな思考に走りやすくなります。

そのために、恋愛や仕事の1度の失敗で、すべてが駄目だと思い込んでしまって、自暴自棄な行動に走ってしまいがちになります。

自分に自信がなくて、心理的に自分は何をやってもダメな人間だと思い込んでいる人は、自暴自棄な行動に走りやすいので、周りの人も注意して見ている必要があるかもしれません。

【自暴自棄の意味】心理とは②欲求が満たされない

自暴自棄になってしまう人の心理の2つ目は、何をやっても欲求が満たされないと感じていることです。

人によってこの欲求のレベルというのは、大きな違いがあります。

人によっては、高い志を持って、会社に入って仕事をしていたのに、その志によって達成された業績が他の人によって奪われてしまい、強い不満に駆られることで、自暴自棄な行動に走ってしまう人もいます。

ただ、これほど高い志を持って仕事をしていた人の場合には、すぐに自分を見つめ直して、他の手段で目的を達成しようと軌道修正できる人も多いものです。

中には、恋愛がうまくいかなかったことや、お腹が空いているとか、睡眠不足が続いているといった身勝手としか思えない理由で、自暴自棄な行動に走る人もいます。

精神年齢のレベルで、欲求不満による自暴自棄な行動の現われ方というのが大きく変わってきます。

【自暴自棄の意味】心理とは③逃げたい

自暴自棄になってしまう人の心理の3つ目は、目の前にある問題から逃げ出したいというものです。

自暴自棄になる時というのは、自分がとても悪い状況に置かれている時ですよね。

本来であれば、その自分が直面している問題に向かって、立ち向かって行き、その問題の対処法を考えなくてはいけません。

仕事でも恋愛でも、直面している問題から逃げてしまっては意味がないのです。

しかし逃げてはいけない問題を前にして、辛くて、今の自分ではどうにも解決ができないと思った時に、自暴自棄な心理に陥ってしまって、自分の人生がこれからどうなってもいいからとにかく逃げ出したいと考えて、行動に出てしまうのです。

このような心理的状態になっている場合には、精神的にかなり追いつめられている状況だと考えられます。

場合によっては、命を絶ったり、重大な事件を引き起こす可能性もあるので、周りの人は対処法に気をつける必要があります。

【自暴自棄の意味】心理とは④希望がない

自暴自棄になってしまう人の心理の4つ目は、希望が見いだせない状況です。

仕事でも恋愛でも、どんなに辛い状況に置かれたとしても、そこを乗り越えれば、何か光が見えてくると思えば、人は自暴自棄にならずに踏ん張って頑張ることができるものです。

自暴自棄になってしまう時というのは、そのような希望が見えずに、今直面している辛い状況に、どれだけがんばって耐えたとしても、解決策を見いだすことができないと思いこんでしまっている心理状態です。

特に人生経験が浅い若者などは、どうやってその状況を乗り切ったらいいのかが分からないので、自暴自棄な行動に陥ってしまいがちです。

どんなに希望がない状況に陥ったとしても、必ず踏ん張って頑張っていれば、必ず良い事はやってきます。

希望が見いだせずに、自暴自棄になってる人がいたら、そのことを丁寧に説いていくことが大切でしょう。

【自暴自棄の意味】心理とは⑤助けて欲しい

自暴自棄になってしまう人の心理の5つ目は、本当は誰かに助けてほしいと思っている状態です。

自暴自棄になっている人に、手を差し出しても、ほとんどの場合が「放っておいてくれ」と振り払われてしまうものです。

しかし、そうやって自分に差し出された助けの手を振り払いながらも、心の奥底では、「誰か助けて」と思っているものです。

第三者にはなかなか理解しがたい心理ですが、それだけ、自暴自棄に陥ってしまっている人の心理状態というのは、精神的に徹底的に追い詰められて、混乱しているということを表しています。

せっかく自分が助けの手を差し出したのに、それを拒絶された、という事はなかなか許しがたいことだと思います。

しかし、その裏側にある、本当は助けてほしいという気持ちまで汲みとることができれば、どうやって対処すればいいのか、ということも見えてくるかもしれません。

【自暴自棄の意味】心理とは⑥プライドが邪魔する

自暴自棄になってしまう人の心理の6つ目は、変なプライドが邪魔して、他の人のアドバイスを耳に入れることができなくなっている状態です。

本当は、年長者のアドバイスを受け入れて、それに従った行動をとれば、簡単に解決できる問題でも、精神的に追い詰められて、自暴自棄になっている人は、変なプライドが邪魔をして、そのアドバイスを受け入れることができなくなっています。

無理矢理にでも話をさせようとすれば、反発して、却って行動がひどくなっていくこともよくあります。

そのまま、自暴自棄な行動に走らせ続けるのも、本人のためになりませんが、刺激をしすぎるのもよくありません。

その辺のさじ加減がかなり難しいところですね。