京都府京都市に本社を置く色織プロダクトは、室町時代から続く婚礼衣装の白無垢の織生地の伝統継承と京都の織元の活性化を目指し、「白無垢クラッチポーチ」をリターン商品としたクラウドファンディングを、12月10日(火)〜2025年3月10日(月)の期間、Makuakeにて実施中だ。
婚礼衣装の白無垢生地を次世代に引き継ぐ
近年の和装業界の縮小や衰退により、京都の織物業も生産キャパが縮小し、後継者不足により廃業する織屋も増えてきている。そのような状況下で、日本の伝統文化である和装の婚礼衣装のなかでも最も格式が高い白無垢生地を織れる織機や職人が少なくなっているという。
そこで、色織プロダクトは、このような「京都の織物の繊細な技術」「日本の伝統美」を失うことなく次世代に引き継ぐという使命を持ち、婚礼衣装以外の用途で使え、日常のなかでより多くの人にその美を感じてもらえる商品を企画した。
日常生活で使うことで伝統を継承
色織プロダクトは、日々の生活に寄り添い積み重なったものが伝統となり得るのではと感じ、伝統と私たちの生活をもう一度近づけたいという思いからこのプロジェクトをスタート。
先人たちから継承した伝統の技術は、日常生活で使われることでさらに磨かれ、その磨かれた技術が次の世代に受け継がれ、またその時代に合わせた役割で活かされていく。しかし、技術だけが受け継がれても、それを使う人がいなければ、その技術は失われてしまう。
そこで、同社は、現代のライフスタイルのなかに伝統の技術を取り入れるために、さまざまなセレモニーシーンで長く使うことができる「白無垢クラッチバッグ」を企画。京都の伝統の技術で織られた白無垢生地を、工芸品ではなく、より多くの人に使ってもらえるプロダクトとして機能的なバッグに仕立てた。できるだけコンパクトに最低限の必要なものだけを身に付けることができる機能性とデザイン性を兼ね備えたクラッチポーチとなっている。