絶景のレイクビューを望む落ち着いたベッドルーム ©小林正嗣

和文化発信研究舎が「THE LAKE 河口湖暮らし」をオープンして数ヶ月、日本や地域の暮らしを体験できる施設として、国内外の多数の宿泊者から好評だという。

インバウンドの聖地となりつつある富士河口湖町に建つ同施設では、他施設では体験できない日本の家庭的な雰囲気を楽しめる。富士山の麓で特別な時間を過ごせると外国人観光客も多数利用。地域での特別な長期滞在を満喫しているという。

地域の人々と観光客が交流できる地域のハブ

古民家改修にて綺麗に整備されたミニキッチン ©小林正嗣

同施設の大きな特徴は、海外の人が日本の家を訪れるような感覚で過ごせる環境を整え、英語で館内の設えや日本料理について詳しく説明しながら、日本文化の魅力を丁寧に伝えている点。これらのサービスにより、文化や言葉を超えた心の交流が生まれる特別な時間を提供している。

同施設は、一棟貸しスタイルの宿泊施設でありながら、様々な地域事業者と連携。ランチ・ディナータイムなどを設けることで、地域の人々や国内外観光客・宿泊者など、利用者同士の交流が生まれる地域のハブとしての役割も担っている。

古民家改修にて綺麗に整備されたリビング ©小林正嗣

地域事業者との連携によって多様な顔を持つ同施設は、富士河口湖町長浜地区の地域課題解決の取り組みであると同時に、地域全体の活性化の一助になる取り組みとして進めていく考えだ。

地域活性化事業の新しいロールモデルに

ランチタイムには地域住民や観光客が同じ空間に集まる ©小林正嗣

同施設の運営を含む様々な地域活性に資する事業は、2021年より2年間に渡って農林水産省から採択を受け、河口湖農泊推進協議会が実施した「河口湖暮らし事業」の一環としてスタートした。

さまざまな取り組みの中でも「THE LAKE 河口湖暮らし」は、数多くの地域事業者と密な連携を図りながら、地域の魅力を向上させると共に、地域全体の活性化につながる拠点となるよう計画されている。