願わくば、ママがブログに「今日はギャルさん、バカみたいに面接でパラパラを踊ったそうですプププ」なんて気の利いたイラストとともに書き込んでいる姿を見たかったところですが、視聴者の見たいシーンを見せないことに執念を燃やしている『おむすび』ですので、致し方ないところでしょう。
今回も、「管理栄養士と栄養士は違う」というセリフがありましたが、どう違うかは説明されませんでした。視聴者の見たいシーンを見せないだけでなく、物語を理解する上で必要な情報を与えることも無駄だと思っているのでしょう。そんなことする時間があったら、呆けた顔でパラパラを踊らせておけばいいんです。1話の大半を玉ねぎによる野菜染めの説明に費やした初期の『おむすび』が懐かしいな。
結局、夏前の就活では全落ちだった結。秋の募集にすべてをかけることになりました。まだちょっと時間はあるみたいなので、面接の練習とか志望先の会社の情報に目を通すとか、それくらいしておこうね。
一方、魔球「ヨンシーム」を習得した四ツ木翔也(佐野勇斗)が所属する社会人野球チーム・星河電器は夏の大会で快進撃。トーナメントには「宇部なんちゃら」「なんちゃら北海道」「新北陸なんちゃら」というチームが並んでいますので、どうやら全国大会への出場を決めたようです。
その大会でも、エース澤田(関口メンディー)と翔也という二枚看板の活躍で勝ち上がっていく星河電器。ナレーションベースのダイジェストで描かれたその勝ち上がりは、まさに独壇場といったところです。なぜ独壇場なのかといえば、両エースのアップショットばかりで相手チームの選手が1人しか登場しないから。さすがは受信料を制作費に充てているNHKですから、こうしたロケ撮影における予算管理には目を見張るものがあります。
そうしてナレーションベースで全国大会準優勝となった星河電器、エース澤田は来年はプロに行くようです。高校から直で社会人に進んだ翔也は3年目以降にならないとプロのドラフト指名対象にならないという規則があることも物語上、けっこう重要な情報だと思うんですが、ここもあんまり説明されなかったね。