「ハンニバル」の壮絶なシーンはふたりとも平気!
ハンニバルでの互いの第一印象について聞かれたふたり。
ダンシーは「元々知り合いだったんだけど、『ハンニバル』でいうと最初のセットはトロントの真夜中だったな。マッツは出番がないけどセットに来てくれたんだ。当時ブライアン・フラー(製作・脚本)がいて、僕は血まみれで演技をしていたんだけど、そこに来たマッツは教授みたいな格好でセーターを着ていて、『ああ~なるほどね』って感じだったな」とマッツの風格を見てドラマの雰囲気を実感したようだ。
対するミケルセンは「ぼやけた記憶でヒューほどしっかりは覚えていないけど、総合的な話でいうと、僕は外国人(デンマーク人)だから、どのように英語を話すかに気をつけているんだ。セットで話すヒューの話し方を聞いて『待てよ、ヒューは突然アメリカ人になったのか!?』と思ったよ。そうしたらまたイギリス人の話し方に戻ったから脚本を確認したら、小さな字でウィルはアメリカ人だと書いてあった。『そうだ、僕らは俳優だったんだ』と思い出したよ(笑)」と、ダンシーの巧みなアクセント使いに感心したという。
撮影現場に行くと内臓やら遺体やら過激な小道具が毎回転がっていただろうことについて、ファンから「私生活に影響はなかったか」と心配する質問が。
ダンシーは「僕には全く影響はなくて、むしろ楽しかったよ。ドラマなんだから、現実世界とかけ離れて気持ち悪いほど成功するわけで。クオリティが高くて毎回楽しんでいたよ。特に被害者の人たちを見るのはとても楽しかったよ(笑)骨をノドに突っ込まれたチェロマンのモデルもとても良くできていたし、旧知の友人が出演していて、顔をめくられた時に彼の顔が見えた時は『ああ君か!いつもと違う格好だね』なんて冗談を言ったよ(笑)」と、残酷な描写は意に介せず楽しそう。それより「殺人シーンの再現で、下を見ずに後ろ歩きするのが大変だった」と苦労話を打ち明けていた。
ミケルセンも続けて「僕もまったく影響なし!日常からしたらクレイジーな角度から人間の状態を見せると言うアプローチだったから、もう何でもありな感覚で現実味から離れた表現だった。本当に楽しかったよ」とこちらも問題なしの様子だった。