京都生まれのライター・紫原が今回ご紹介したい地域のイベントは、「町家手作り百貨店」。12月14日(土)・15日(日)の2日間、京都市上京区にあるレンタルスペースbe京都(ビ・キョウト)にて開催される。

「be京都」は人が集い、学び、表現する場


be京都は、200年以上の歴史がある京町家を改装したレンタルギャラリー&レンタルスペース。

同志社大学新町キャンパスの北に位置しており、近隣には代々皇女が入寺された尼門跡寺院の光照院門跡や京都御所などがある。まさに、歴史と文化が脈々と受け継がれている地域だ。

ちなみにbe京都の名前に入った「be」は、「美」と「be」、2つの意味を指している。美しい京都が存在する空間であるとともに、主語によって変化する「be動詞」のように一人ひとりが主人公として個性を表現してほしいという想いが込められているんだそう。

2007年の開館以来、be京都は多彩な文化・芸術活動のコミュニティスペースとして活用されてきた。


1階と2階には、伝統的な町家の建築を活かしたギャラリースペースを用意。

アーティストが作品を展示したり、ライブパフォーマンスや音楽などのイベントを開催したりと、自由に表現の場を作り出せる。また、会場に訪れた人は吹き抜けの土間に漂う開放感や木材の温もりに包まれながら、ゆったりとした時間を過ごせるだろう。


そして、知識や技術の伝承を目的としてレンタルスペースを運営。

1階は8畳の和室が2間続く構造で、坪庭に面した一室では、欄間や書院造の床の間など雅な建築様式を楽しめる。それぞれ個別に利用できるのはもちろん、ふすまを外せば16畳の大部屋として使えるところも大きな魅力だ。

そんな幅広いニーズに対応するレンタルスペースでは、「町家deお稽古」と題してさまざまな定期教室が開催されている。また、大人から子どもまで学びを楽しめる「エデュケーションプロジェクト」を企画しているので、親子で参加してみるのもおすすめ。

出展者・参加者にやさしい屋内型手作り市