伊藤理佐さんによるエッセイ漫画『おんなの窓 わたし現在3K編(加齢・介護・韓国)』(文藝春秋)が好評です。
伊藤さんといえば、『おいピータン!!』や『ヒゲぴよ』『おるちゅばんエビちゅ』など数々の代表作を持つ、エロありギャグありの人気漫画家。不条理ギャグ漫画のパイオニア・吉田戦車さんと結婚し、一児の母となってからも精力的にヒット作を生み出し続けています。
今回、女子SPA!では伊藤理佐さんにインタビュー。作品のサブタイトルにも入った「3K(加齢・介護・韓国)」が意味するもの、そして「3K」の現在の状況についてなど、聞かせてもらいました。
◆3高(学歴・高身長・高収入)の時代を通って今3K(加齢・介護・韓国)
――今回で7冊目になる『女の窓』シリーズ。なぜ「7巻」ではなく、新たにサブタイトルをつけたのでしょうか。
「コロナ禍もあって6巻の発売からかなり間があいてしまったので、あえて雰囲気を変えてみました。リニューアルオープンといった感じですね。『お久しぶりです!』みたいなイメージです」
――テーマとして「3K(加齢・介護・韓国)」を挙げた理由は?
「ずばり、私も編集さんもスタッフも、ちょうどその3Kに追われていたからですね。
だいたいみんな同年代なので、<3高(学歴・高身長・高収入)>がモテる男の必須条件だった時代を通ってるわけですが、今となっては<3K(加齢・介護・韓国)>だろ、と。言ってしまうと、雑談をそのまま採用したという(笑)」
◆40代よりも50代の方が体がラク「体って悪くなるにも元気が必要」
――今作は2017~2024年の記録となるわけですが、7年の間で「3K」の状況もそれぞれ変化を遂げていると思います。まず、加齢の部分で変わったと感じることを聞かせてもらえますか?