ILLITも若者世代から高い支持を得ているが、今春にデビューしたばかりで認知度はNewJeansにまったく及ばない。それなのにNewJeansが選ばれなかったと理由として、業界内では「NHKがトラブルを恐れて“安パイ”に走ったのでは」と指摘されている。NewJeansは「予定されていた仕事は消化する」としているが、不安定な立場であることは否めず、NHKの「事なかれ体質」が選定に影響したのではないかというのだ。
また、NHKとHYBEの「ズブズブ関係」が根底にあるとの見方もある。今回の『紅白』では、紅組のLE SSERAFIMや白組で初出場するTOMORROW X TOGETHERがILLITと同じHYBE系列。K-POP系の出場グループ全4組中、3組がHYBE系列となっている。NewJeansを出場させればHYBEとの関係に亀裂が入りかねないため、事務所側がプッシュしているILLITを「忖度」で選んだのではとみられているようだ。
ILLITについては、ミン氏側が「メイクや髪型、振り付けなど、すべてにおいてNewJeansのパクリ」と主張しており、今回の騒動の火種の一つとなったグループでもある。NewJeansにとっての“因縁のライバルグループ”をあえて選んだのも、NHKとHYBEの関係の強さを物語っているといえそうだ。一部では「特別枠でNewJeansが出場する可能性はあるのでは」といわれているが、ILLITが出場する時点でその線は極めて薄くなったといえるだろう。
日本人は「判官びいき」が多いだけに、巨大な芸能プロを相手に真っ向から闘おうとしているNewJeansのメンバーたちに同情してしまいがち。HYBEの肩を持つようなNHKの選定は視聴者の反発を生みそうで、こうしたところからも世間の「紅白離れ」が進んでいく可能性がありそうだ。