マコトちゃんに代わってヴィランと化したのは、冬月の部下のリサ(さとうほなみ)でした。ずっと好きだった冬月にフラれ、会社も辞めることにしたリサ。あのフリマの資料からミワの名前を見つけ出すと、「こいつが冬月の“大事な人”か」とあたりを付け、ミワにコンタクトを取ってきます。
「奥様に直接お話を伺いたいんです」とミワにかけた電話口でキマりきった顔のリサはもう、かつての快活で勤勉で優秀な冬月の部下ではありません。
一方のヒロキも、どうしても不倫相手のことが知りたくなってしまいます。こちらもフリマ、図書館、母子手帳の栞といった点在するヒントをもとに不倫相手である冬月の捕獲に成功。根城である喫茶店に拉致してきました。
向かい合う、リサとミワ。ヒロキと冬月。首つり台の上でミワと冬月は、しこたま不貞について糾弾されるのでした。
リサはミワを「子どもだっているのに」と責めますが、それが冬月の子であることを知りません。そして、自分がアフリカで冬月死亡説を流したがためにこんなことになっていることも、まったく知らない。だから無遠慮に「あなたは冬月を傷つけた」などと言えてしまえます。
ヒロキは栞ちゃんが冬月の子であることに気付いていますが、冬月は自分の子であることを知りません。
すべてが明らかになったとき、さらなる修羅場が訪れることは火を見るよりも明らかです。次回予告もなかなか激しいことになってましたね。
■女優だなぁ
女優っていう呼び方はよくないんですよね。今は男性も女性もまとめて「俳優」って呼ぶ風潮になっています。でもね、「女優だなぁ」って思っちゃったんだよな、今回の松本若菜。
ミワを呼び出したリサの建前は、ミワが参加したフリマについての事後取材でした。どんなきっかけで、出店して見てどうだったか、何か問題点や気づいたことがあれば、なんでもおっしゃってください。
その取材に応えているミワは、完全にオフィシャルな顔をしているんですよね。社会人の、仕事の顔をしている。私たちにとっては初めて見るミワですし、記者会見やインタビューで見慣れた松本若菜の顔をしているんです。堂々としていて、とっても美しい。