使う

賞与は業績に応じて(好調な場合に)支給されるという性格を持っています。社員としてがんばった分のご褒美ととらえ、自分を労うつもりで食事や旅行を楽しむというのも1つの考え方でしょう。

ただし、賞与をあてにした支払い(ボーナス一括払い)や、依存性の高いギャンブルなどは避けるほうがいいでしょう。

貯める(貯蓄)

賞与の使い道をカテゴリ分けするのと同様に、貯蓄についても一括りにせず「目的のある貯蓄」と「目的のない貯蓄」に分けてみましょう。例えば20万円のうち15万円は老後資金などに貯蓄し、5万円は家電の買い替えやご祝儀など不意に必要になったときのために備える、といった具合です。

増やす(投資)

余裕資金があれば、残りのお金を投資に回していくといいでしょう。これは賞与に限らず、給与などの収入と同じ考え方です。

投資には大きく、「自己投資」と「金融商品への投資」の2つが考えられます。多くの人は「投資」というと、株式投資や投資信託のような金融投資を思い浮かべるかもしれません。一方で読書や人脈作り、旅などの体験、資格取得などにお金を使うことも将来の自分への投資と言えるでしょう

バランスよく、消費にあてたり貯めたりすることが、後悔やストレスなく賞与を使うことにつながります。

投資もバランスよく分散して、リスクをおさえよう

自己投資に対して金融商品への投資は、将来への備えにつながる利益を期待できる一方で、損失のリスクも伴います。

金融商品に投資する上でのポイントは、このカテゴリに配分した金額を一度に投資するのではなくさらに分配して投資(たとえば積立投資)を始めるといいでしょう。

例えば、「増やす」のカテゴリに20~30万円を設定している人は、その半分(0~15万円)を金融商品への投資として確保します。さらに、夏冬(年2回)の賞与がある場合には、次の賞与まで分配して(6等分して)、毎月2~3万円を投資にあてるといった具合です。

この金額(2~3万円)も全て同じ金融商品に投資するのではなく、投資信託や外貨預金、私的年金制度であるiDeCo(イデコ)などいくつかの商品(投資先)に分散するといいでしょう。時間(投資時期)や商品(投資先)を分散させることで、リスクをおさえることが重要です。

賞与も計画して使おう!

お金を使うときに大事なことは、どんなことに使うか=使い道をきちんと考えることでしょう(これは賞与に限らず、毎月の給与でも同じことが言えます)。計画してお金を使うことができれば、使い道に関わらず大きな後悔を避けられるはずです。

前出の調査結果からもわかる通り、近年では賞与の使い道として貯蓄の傾向が強くありますが、将来的に自分のお金がどのようなことにつながっていくのか、つなげたいのかを考えることから始めてみましょう。

提供・UpU

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