実際、フォロワー数340万人超を誇る彼女のInstagramを見ても、最近の投稿はファッション&美容に関するものがほとんど。女優業の話題はなく、9月にメインキャストの一人を務めていたNHKドラマの劇場版『THE オリバーな犬、Gosh!!) このヤロウ MOVIE』(2025年秋公開予定)への出演が発表されたが、今のところその告知すらしていない。

 本田がファッション&美容モードになっているのは間違いなさそうだが、CMの急減との関連性については疑問の声が出ている。いくらファッションや美容関連の仕事に集中したいといっても、それを理由にCMのオファーを断るとは考えられないからだ。ドラマや映画は拘束時間が長いため女優業をセーブするのは理解できるが、CMは本人の意思で減らしたとは思えない。

 業界内では、本田のCM減少には2つの理由があると指摘されている。1つ目は「フレッシュ感が薄れたこと」だ。CM女王となった当時は「旬のタレント」のイメージが強く、新鮮味が大きな武器になっていたが、露出過多となった上に主演したドラマが不調だったことなどもあり、どことなく「旬が過ぎた」感が生まれてしまった。所属するスターダストプロモーションがCM戦略において20代の永野芽郁の売り出しに力を入れていることも相まって、広告業界からの評価が大きく落ちてしまったとみられているようだ。

 もう1つの理由は、契約企業の問題だ。「タレントCM起用社数ランキング」で安定した強さとなっているタレントは、いわゆる「ナショナルクライアント」と呼ばれる大手企業との契約が目立つ。大手企業のCMは契約期間が長くなる傾向があり、出稿も安定しているためランキングで上位に入りやすくなる。

 しかし、本田はランキング上位だった当時から新興企業や新規サービスのCM契約が多かった。新しい企業やサービスは一時的に集中してCMが流されるが、契約期間は短期になる傾向がある。そうしたCMの契約がバタバタと一気に終了してしまったことで、起用社数が激減したのではないかとみられているようだ。