ただ、前回の“チーズ事件”は波紋を呼びました。物資の乏しいあいの里で、大事な6Pチーズをパクっと一口で食べるタナさんを見て、パチゆみは「欲望を抑えきれず、ほかの女性にもパクパクいくんじゃないか」と感じてしまったとか……。

 パチゆみのこういった心理現象を「転移」と言います。元夫に浮気をされた過去を持つパチゆみが、そのつらい気持ちをタナさんに投影し、「元旦那のような人なんじゃないか」と思って責めてしまったのです。

 実際、タナさんにも浮気をした過去があるようですが、タナさんと元夫は別の人物。タナさんの浮気は前妻との問題であり、当然ながらパチゆみの元夫とは関係ありません。

 過去のつらい気持ちを別の人に転移し続けていては、新たな関係性を築くことが難しくなります。パチゆみにはぜひ、転移現象を乗り越えて幸せになってもらいたいですね。

タナさんがみぽへのアプローチを強めたワケ

 ……と、そんなことを考えていたら、パチゆみが愛の鐘を鳴らしました。今シーズン最初のカップルであるちぃ&あきぽんの時にも書きましたが、告白のタイミングとしては、もう少し男性にエネルギーを使わせてからでも良かったのではないかと思います。

 タナさんがパチゆみにエネルギーを使ったのは、パチンコ台を一緒に作った時だけ。男は女性にエネルギーを投資すればするほど価値を感じ、「この女性にはオレが必要だ!」と思い始めます。なので、タナさんにもう少しエネルギーを投資してもらってから告白してもよかった気がするのです。

 なお、男は年を取れば取るほど「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強くなるとも言われています。これは生物学的にも理由があって、女性は長寿である理由として「孫の子育てを手伝う」という役割があるのに対し、男には長寿である理由がないと言われているからです。だから男は「オレに生きがいを与えてくれ!」と役割に飢えているのです。

 タナさんが元夫と死別したみぽに一瞬アプローチを強めたのも、「人の役に立ちたい」という心理が働いたからかもしれません。男は常に女性から必要とされたい生き物なのです。