というわけで第46回、振り返りましょう。ああ、びっくりした。

■アユがグレた原因が判明?

 糸島編で結がギャルであるアユを嫌っていた理由は、勝手な生き方をして親に心配かけて、家族がぎくしゃくしたからというものでした。そのアユの奔放っぷりについての具体的な描写はほとんどありませんでしたが、ドラマがそういうのだからそうなんでしょう。

 今回は、そのアユの荒れっぷりの原因を示唆するシーンがありました。

 震災から数日後、ようやく炊き出しができるようになって、避難所にも明るい空気が戻ってきました。マキちゃんが死んでパパのナベさん(緒形直人)は家に引きこもっていますし、結もパパママと一緒にお鍋にかじりついて笑顔、笑顔。みんな大喜びです。

 アユは、マキちゃんの死にショックを受けて炊き出しものどを通らなかったという話がありました。このとき、アユはひとり、避難所となっている校舎の隅で膝を抱えていたんだろうね。誰も寄り添ってくれなかったんだろうね。教室に戻って、みんなで温かいわかめごはんのおむすびとお味噌汁を頂いているシーンでも、アユは画角にすら入ってきません。完全に無視されてる。

 本当に残酷なことをするよな。つらいときにそばにいてくれない家族なんて、家族とは思えないよな。中学生だよ。親友が死んだんだよ。マキちゃんはもう二度と、おむすびもお味噌汁も口にできないんだよ。どうしてアユを放っておいてキャアキャアと楽しそうにメシが食えるのよ。ここの一連のシーン、すごく怖かったし、そりゃアユがグレるのも無理ないなと思いました。

■あとは今日もナベさんか

 昨日はナベさんについて「被災者行動パターン詰め合わせパックみたいになってる」と書きましたが、ナベさんのことを考えるのは気が重いんだよな。あまりに言動に一貫性がなくて、心を許し始めているのか、ずっと錯乱して気の迷いが起こっているのか判断しづらいし、いずれにしろリアルな体験談を取材して反映させているんだろうから、むげに「こんなヤツいるかーい!」ってツッコむのも違うような気がするし。