美月さんはその時、部屋や玄関先が多少散らかっていたっていい。それより花を愛でたり、散り際を美しいと感じ合える人と一緒に居たいと気がついてしまいました。
「Yに事情を説明して別れたいとお願いしたら、泣きながら『ごめんなさい、もうあんな事絶対にしないから!』と謝られられたのですが…何だかもう、元の気持ちには戻れなくて」
今は妹の部屋に泊めてもらいながら、Yさんとの別れ話を進めているそう。
「ちょっと久々の恋に浮かれてしまって…あせり過ぎて失敗してしまいました。Yがなかなか別れに応じてくれませんが、次こそは慎重に、感覚の合う相手を見つけたいですね」
美月さんは現在、新しく1人で暮らす部屋を探しているそうです。
―シリーズ「結婚の誤算」―
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop