何が起きるか分からないスポーツの世界は“見られるうちに見ておく”のが鉄則。千載一遇のチャンスを盛り上げるべく、周囲も大騒ぎするのは確実だ。

「2000年に実現した史上初のメジャー開幕戦では、当時の皇太子ご夫妻が試合を観戦。その後、お二人はWBCの日本戦を何度も観戦していますし、愛子さまも野球好きとして有名ですから、天覧試合になる可能性は高いでしょう。

 一方、興味深いのは始球式です。過去の例を見ると、2000年はメジャー最多本塁打記録(当時)を持つハンク・アーロン、2004年は小泉純一郎、2008年は森喜朗と続き、前回の2019年はリッキー・ヘンダーソンが務めていますが、現在の政治状況では政治家になる確率はゼロ。イチローや松井秀喜は有力候補ですが、ドジャースOBという点を重視すれば野茂英雄で決まりでしょう」(民放関係者)

 テレビ局も当然、大谷でひと稼ぎもふた稼ぎもしたいはずだ。

「2019年に行われたイチローの引退試合の瞬間最高視聴率は16.7%(ビデオリサーチ調べ。関東・世帯/以下同)でしたが、大谷の日本凱旋試合はそこが最低ライン。今年の韓国シリーズ初戦の瞬間最高視聴率が29.9%だったので、30%超えは確実でしょう。放送局は未定ですが、解説は松坂大輔、黒田博樹、上原浩治、引退したばかりの青木宣親や和田毅あたりが有力候補。また、第2戦の翌日にはサッカーW杯のアジア3次予選の試合が予定されているので、大谷vs日本代表の視聴率争いにも注目が集まりそうです」(同前)

 例年ならオフは日本でトレーニングに励むのが恒例だが、アメリカの方がよほど落ち着いて生活できるかもしれないが……。