「夢あじ」は、「カイワリ」の上品な味わいと、南房総産の「金アジ(海を回遊することなく、栄養豊富な海域に留まるマアジ)」の豊かな脂ノリが特長の養殖魚。

豊洲市場の仲買人などからも、“天然の一級品のような爽やかな味わい”と“天然では滅多に見かけない、養殖魚ならではの高い脂質含有量”が高く評価されている。

ミシュラン星付きの「熟成鮨 万」の寿司職人・白山洸氏は、「『夢あじ』は、養殖魚特有の臭みがなく、大型の天然シマアジに近い上質な脂ノリが特長の魚です。特に、春から夏にかけては脂が乗った良質な魚が不足する傾向があります。店を開店してから6年間は養殖魚を扱ったことは一切ありませんが、この品質であればお客様に提供できると感じました。」とコメントしている。

生態系を壊さない、一代限りの養殖魚


「夢あじ」は、精子や卵のもととなる生殖幹細胞を持たない「一代限りの養殖魚(繁殖能力を持たない魚)」というのも特徴。そのため、自然災害などで魚が生け簀から逃亡した際にも、天然のカイワリやマアジとの交配が発生せず、生態系への悪影響を防ぐことができる。

さかなドリームは、“品種改良された美味しい魚の養殖”と“生態系のサステナビリティ”の両立を実現することで、養殖魚の新たな可能性を模索していく。

テスト販売の詳細

テスト販売は、日本屈指の鮮魚小売店である「中島水産」玉川店/ISP池袋ショッピングパーク店/国分寺店/上大岡店で12月2日(月)〜8日(日)の期間実施。その後、都内で高い人気を誇る「sakana bacca(サカナバッカ)」中目黒店にて、2025年1月7日(火)〜13日(月)の期間実施する。

今後は「夢あじ」のブランド化を目指して、2025年には豊洲市場へ7,000~10,000尾を出荷し、首都圏の寿司店や鮮魚小売店での販売を展開する予定。さらに、カイワリに続く“日本に生息する抜群に美味しい魚”を探索し、新たな養殖魚の開発と生産に取り組むことで、商品ラインナップのさらなる拡充を図っていく。