リノベをスムーズに進めるためには、職人さんとの関係性が重要だといいます。

「実は、私の父親が元大工なので、気難しい雰囲気の職人さんにも、グイグイ自分のやりたいことを伝えられたのかもしれません。職人さんに対しては、いいお客さんでいることを心がけていました。やってくださったことには、心から大喜びして、とにかく言葉でお礼を伝えるようにして、作業中に差し入れをしたりしながら、感謝の気持ちを表し続けることを大事にしていました」

◆シェアハウスで叶える豊かな暮らし

引越し直後のお子さんたち
引越し直後のお子さんたち
 このお家に移り住む前は、お手伝いさんのいる海外の豪邸で暮らしていたそう。築58年のシェアハウスに引っ越すことになり、お子さんたちはどんな反応をしているのでしょうか。

「改装前のボロボロの状態の家に、寒い時期に入居することになったのですが、子どもたちは『このおうち、最高だね!』と笑いあっていました。私は結構落ち込んでいたのですが、その会話に救われたし、絶対いいお家を作るぞ!と改めて強く思いました。

また、シェアハウスでの生活は、子どもたちの成長面や子育て環境としてすごくいいなと感じています。子どもたちはもちろん可愛いのですが、私自身が子どもと一緒に遊んだりするのが苦手で。そんなとき、シェアメイトが一緒にゲームをしたり、遊んだりして関わってくれたりします。もちろん、遊んでくれる人もいれば、遊ばない人もいるので、いろいろな人がいるという学びを子どもたちが得られるのも、シェアハウスのいいところだと思います」

シェアメイトとの食事の様子
シェアメイトとの食事の様子
 リノベ後のお家の暮らしは、かなり満足度が高いというセセさん。これからのお家作りについては模索中だそう。

「この家を購入する際、移住者を対象にした空き家の改装費用の補助金制度で50万円の補助があったのですが、5年間は居住することが条件だったんです。だから5年間は住むつもりですが、その後のことはすべて決めていません。今後は、古い建物に新しい要素を加えながらリノベしていくコツについて自分の考えを言語化して、もっと多くの方に伝えられたらいいなと考えてます!」