佐賀県武雄市にある草場一壽工房は、焼き物の絵画「陶彩画(とうさいが)」の新作展を、東京都渋谷区のキャットストリート沿いにある会場「6142」にて、12月1日(日)~8日(日)の期間で開催している。入場料は無料、予約なしで鑑賞可能だ。

有田焼の技術を昇華させて絵画に用いた陶彩画

「陶彩画」は、佐賀県の伝統工芸・有田焼の技術を昇華させて絵画に用いた、神秘的な輝きを放つ唯一無二の芸術。焼き物としての卓越した技術はもちろんのこと、他のアートにはない眩い輝きを放つ陶彩画は、「いのちの輝き」や「本当の豊かさ」をテーマに制作されている。

見る角度により変化する色彩美や、慈愛溢れる仏画作品、そして躍動感あふれる龍作品の圧倒的な美しさが見どころだ。

融合や新生をテーマとした新作

新作『四天王』や『龍』の作品が目印

そんな陶彩画の新作展では、作家・草場一壽(くさばかずひさ)氏の新作を一挙に展示する。

新作『銀河の夢』

今年の新作展では、宇宙を彷彿とさせる『銀河の夢』(龍)や『銀河の扉』(鳳凰)の銀河シリーズ、そして、本来は“力で敵を退けるという守護神”である「四天王」を、“そもそも敵がいなければ(=友愛)=無敵である”という発想で女性神として描いた「新 四天王」シリーズの『持国天』『広目天』『増長天』『多聞天』の4作を展示。

新作『四神』

また、先日完成したばかりの陶彩画『四神』も展示中だ。


会場は3フロアあり、陶彩画がより美しく映える自然光が入る空間も数か所ある。



さらに、グッズの目玉として、人気の龍作品のキーホルダーも販売。


東京開催記念のお土産にぴったりだ。

作家・草場一壽氏

草場一壽氏は、これまでの有田焼の常識では考えられない色彩の表現に成功し、絵付けと窯入を十回以上繰り返して色彩を表現する陶彩画の技法を確立。1990年、佐賀県武雄市山内町に「工房」を開き、陶彩画の創作活動を開始した。武雄市に自身のギャラリーを持つほか、毎年全国数か所にて陶彩画展(個展)を開催している。