謝らない人の心理・性格・特徴③そこは譲れない
謝らない人の中にも、普段は謝れるけれど、「そこは譲れない!」という状況になったら決して謝らない人もいます。意見が対立したら、絶対に曲げたくない人ですね。また、その時限り何かこだわりがあって、嫌われることになってでも折れたくない、謝らない、と強情を張っているのかもしれません。
それまではどうだったかを思い出して、今回限り謝ってこないようなら、その人にとってそれが大事なこだわりポイントだという理由が考えられます。
この場合も、謝るかどうかを問題とするのではなく、対立している問題をどう解決するかを先に探っていきましょう。なぜそこで折れることができないのか、お互いに、喧嘩にならないように筋道立てて話し合います。
感情的になってしまいそうなら、中立的な第三者に話の流れを見てもらい、助言してもらうのも一つの手ですね。
問題が片付いて、「あの時は言いすぎたな」と反省すれば、謝らない人もその時になって謝ってくれるかもしれません。落ち着いた話し合いと、時間が解決してくれるはずですよ!
謝らない人の心理・性格・特徴④自分が正しいと思っている
常に「自分が正しい」と思っているため謝らない人もいます。子供の頃から場の中心にいることが多かった人や、多少のわがままを許されて育ってきた人、ちやほやされてきた人にこのタイプが多いです。自分のすることで反対されることがなかったため、「自分が間違っていることもある」というのを想像できないのです。
ちやほやされてきた立場上、プライドもあって謝れない、という理由も考えられます。
周りで見ている立場からすれば、自己愛コンプレックスか何か、あるいは病気なの?というくらいナルシストな振る舞いに、イラッとさせられることも多いでしょう。
このタイプの人とまともに向き合って、ぶつかり合うのも時間の無駄です。イライラやモヤモヤを抱えているのもエネルギーの無駄。「一種の病気みたいなものだからしょうがない」「甘やかされてきたんだ、かわいそうに」ぐらいの気持ちで受け流すのがいいでしょう。
問題ない時はつい褒めたりおだてたりしたいオーラが出ているこのタイプの謝らない人。でも、おだてすぎて増長させるのは禁物です。謝らなくて困る時は嫌がらせでない程度にちょっと冷淡に振る舞って「このままでは嫌われるかも…」と危機感を覚えさせるのも一つの手段です。
謝らない人の心理・性格・特徴⑤威厳を保つため
肩書のある役職など、ポジションが高いところにいるも慣れず、威厳を保つ理由で謝らない人もいます。「謝ったら下の人間に付け込まれるんじゃないか」「苦労して得たポジションを奪われるんじゃないか」といった不安な心理があるため、謝らない人をあえてやっています。
本当に名実ともに偉い人なら、場の雰囲気や部下のモチベーション維持のため、素直に頭を下げることができます。
「うわー、あの人、偉くなったら謝らなくなった」そんな人がいるなら、その人は内心、不安を抱えているのかもしれません。
謝らない人の心理・性格・特徴⑥育ってきた文化の違い
外国人や帰国子女など、純粋に育ってきた文化が違うため謝らない人もいます。②で「謝ったら負け」の心理について説明しましたが、本当に謝ったら負けになる文化の国や地域も存在します。彼ら、彼女らも嫌われることは承知の上ですが、自分の立場を守るためには仕方がないことなのです。
日本は島国で、諸外国から侵略されそうになることも少なかったため、集団では和を重んじる文化が発達しました。仲間やコミュニティが協力し合い、共存する生き残り方ですね。「空気を読む」文化などその最たるものです。カドを立てて嫌われるということは、そのコミュニティからの追放へつながります。そうなると一人で生き残れるかなんてわかりません。非があればすぐに謝り、嫌われるのを避けるのが、生き残り戦略になったわけです。
一方で、大陸にある国だと、いつ侵略されるかわかりません。侵略とまではいかなくても様々な民族や文化が入り混じり、交渉や揉め事では折れた時点で負けになることが多いです。そのため、文化として謝らない人が当たり前のようにいるのです。