滋賀県のスタートアップ・しがトコがプロデュースし、東近江市にある工房しゅしゅが開発した米粉クッキー「ロクブンノゴ」1,400円(税別)が11月30日(土)に発売される。

米粉、桑の葉、オニグルミ、えごまなど、使用する素材は滋賀県産にこだわり、耕作放棄地の再生や障がい者雇用の創出など、社会課題にも取り組んだ新しい商品だ。

琵琶湖だけじゃない、滋賀県の魅力

琵琶湖だけが注目されがちな滋賀県だが、琵琶湖は滋賀県の面積のわずか6分の1。その周囲には山や人が暮らす平地があり、琵琶湖と山と人の営みがつながりあって豊かな恵みをもたらしている。


「ロクブンノゴ」のパッケージは、滋賀県の6分の3を占める山を緑色の「桑のクッキー」で、6分の2を占める平地をナッツ入の「実りのクッキー」で表現。残り6分の1はキラキラと輝く琵琶湖の写真で表現している。

滋賀県産米粉100%使用!グルテンフリーのクッキー

滋賀県産米粉(イメージ)

滋賀県は稲作が盛んで、特に東近江市は「近畿一の米どころ」として知られている。「ロクブンノゴ」は小麦粉の代わりに、滋賀県産米粉を100%使用したグルテンフリー(※)のクッキーとなっており、小麦アレルギーの人でも安心して食べられるという。

クッキーの緑色は抹茶でなく桑の葉。織物の産地でもある滋賀県で、桑の葉は蚕の餌として古くから馴染みのあるもので、薬やお茶としても食されてきた健康食材だ。オニグルミやえごまも、縄文時代から栽培し食されてきた食材。国産のものは希少となっているが、「ロクブンノゴ」ではどれもすべて100%滋賀県産の素材を使用している。

耕作放棄地の再生を支援

滋賀県甲賀市土山の耕作放棄地周辺(イメージ)

クッキーに使用されている桑の葉やオニグルミ、えごまは、耕作放棄地の再生を目指して生産された。その背景には、滋賀県の中山間地域での高齢化や農地の放棄という大きな課題がある。そんななか、特に手間のかからないオニグルミを滋賀県の新しい魅力として打ち出す「BIWAKO WAGURUMI 100年の森プロジェクト」が進行中。「ロクブンノゴ」はその幕開けとなる商品だ。

滋賀県のローカルメディアを運営する「しがトコ」