明菜がテレビ復帰するとなれば、『紅白』以上にふさわしい舞台はない。今回はかなり実現性が高いように思われる上に、明菜が前事務所の代表で元恋人とされる男性と和解し、ビジネス上の関係を再構築したと報じられたことも追い風となっている。そのため、複数のメディアで「出場に現実味」などと報じられている状況だ。

 ファンとしては期待したくなるが、業界内では「今年も無理だろう」との声が根強くある。その理由としては、12月27日~28日に都内でファンクラブイベントの開催を控えていることが挙げられる。

 7月のイベントと同様に今回もファンの前で歌を披露するとみられ、各日昼夜2回の全4公演を予定している。この準備だけでも体力をかなり消耗しそうなのに、リハーサルや打ち合わせなどの拘束時間が長いことで知られる『紅白』のステージまでこなすのは、明菜の体調的に厳しいとの見方が強くあるようだ。

 確かにプロ意識の高い明菜の性格を考えると、もし出場するつもりがあるなら『紅白』だけに集中しそうで、ファンクラブイベントと「掛け持ち」のようなことはしないように思える。まだ体調が完全に回復していないことを踏まえても、現時点での出場は望み薄のように感じられる。

 明菜の出場がなくなると、『紅白』は「今年も目玉なし」となりかねないが、はたしてNHKは明菜を口説き落とし、逆転のサプライズを起こすことはできるのだろうか。