大みそかのNHK『紅白歌合戦』の特別枠で、中森明菜の出場をめぐり情報が錯綜している。「出場に現実味」「香取慎吾とのコラボで出場実現か」などと報じられている一方、12月末にファンクラブイベントを控えていることから「出演は難しい」との見方も強まっているようだ。
先日発表された『紅白』の出場者ラインアップはサプライズといえるものがなく、ネット上では「過去一ショボい紅白になりそう」「民放の特番のほうが豪華」などと揶揄されている。こうなると期待は、例年放送日まで小出しにしている「特別枠」しかない。去年も「目玉なし」などと前評判が低かったが、クイーン+アダム・ランバート、ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ、YOSHIKIらが特別企画として出演したことで若干盛り返すことができた。
今年の特別枠は、復帰後初のテレビ歌唱となる氷川きよしの出演がすでに発表されているほか、有力候補としてB’z、竹内まりや、米津玄師らの名前も取りざたされているが、その中でも最大の目玉候補となっているのが明菜だ。昨年もNHKは『紅白』出場を打診したといわれ、もし実現すれば同局にとって悲願達成となる。
明菜の状況も「試運転」状態だった昨年とは大きく変わっており、今年はYouTubeで公開したセルフカバー動画が爆発的な再生数を記録し、7月に都内で開催したファンクラブイベントでは約6年半ぶりに観客を前に歌唱した。
NHKは10月に音楽番組『The Covers』で「中森明菜ナイト!」と題して明菜を特集し、番組内で本人の肉声メッセージを公開。さらに、11月にBSで過去の「伝説のコンサート」のリマスター版を放送し、一部では「10年ぶりの紅白出場の匂わせでは」と騒がれた。
これらに加えて、明菜と元SMAPの香取慎吾のコラボが先日発表されたことも「出場説」に拍車をかけた。コラボでは明菜の1988年のヒット曲「TATTOO」をデュエットしており、香取ら「新しい地図」はNHKとの関係が強いことから、一部で「香取慎吾とのペアで『紅白』に出場する可能性がある」と指摘されている。