講師と実演メニューは、12月13日(金)11:20~「木乃婦」高橋拓児氏による「鱈の揚げ煮・蓮根のかにあんかけ御飯」、13日(金)14:00~「山ばな平八茶屋」園部晋吾氏による「一番だし・白みそのお雑煮・紅白なます」、14日(土)11:20~「いづう」佐々木勝悟氏による「鯖姿寿司」、14日(土)13:15~「はり清」森本知行氏による「サワラと豆腐の揚げだし・鶏とカブの和風シチュー」となっている。
食の儀式「式包丁」や舞妓による京舞を披露
「式庖丁」は、平安時代から宮中で節会などのおめでたい日に行われてきた「食の儀式」。このような様式が出来上がったのは平安時代中期以降、藤原道長・頼道の時代で、公家風だ。烏帽子に袴、狩衣姿という当時の衣装を身にまとい、大きな俎板にのせた魚や鳥を直接手を触れずに庖丁刀とまな箸で切り分け、おめでたい形を表す技で、その流儀のひとつが生間(いかま)流式庖丁。生間流は1100年以上も脈々と引き継がれ、今回のステージでは、現在30代目家元である生間正保氏がその技を披露する。
また、恒例の京舞も披露される。京都五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)の舞妓たちが舞を披露し、会場に華やかさを添える。
だし巻き作りコンテスト
事前にエントリーした参加者が調理の腕前を競う「だし巻き作りコンテスト」も開催。エントリーしているのは、プロの料理人から一般の学生や主婦、会社員など多彩な顔触れ。主催者が用意した玉地とフライパンでふっくらきれいに巻いていく。優勝者には有次の庖丁がプレゼントされる。
「だし」や職人の道具を展示
京料理店の若手経営者が集まり、日々新しい料理を研究している「京都料理芽生会」のブースでは、和食の基本である「だし」の取り方を紹介し、飲み比べも行う。また、匠の技をささえる京料理に欠かせない道具たちに焦点を当て、実際に料理人が使っている様々な調理器具や道具などを特別に展示する。