「決してだめという訳ではありません。ただ、サランラップのみで保存するよりも、1回に使う分量に小分けしてサランラップに包み、ジップロックフリーザーバッグに入れて保存した方が、より食品の酸化を防ぎ、食品のみずみずしさを保ち、長く美味しく保存することができるためです。

 また、ジップロックに入れると、冷凍室内の整理整頓がしやすいというメリットもあります」

◆フリーザーバッグに大切なのは密封性と素材

――サランラップのみはNGではなく、あくまで推奨ということですね。では、ジップロックフリーザーバッグは、100均などで買える安いフリーザー袋とはどこが違うのでしょうか。

「ジップロックフリーザーバッグは、特にジッパー部分に優れた特長を持っています。

 まず、Open tabという段違いの耳の部分がついているため、開け口に指がかかりやすくなっています。さらに、2種類の異なるジッパーを採用することで、密封性の高さ(密閉ジッパー)と閉まったことが実感できる仕様(ウルトラジッパー)を実現しています。

 そしてバッグ自体の素材が厚手のため、食材を酸化や乾燥から守ることができます」

(画像:旭化成ホームプロダクツ提供)
(画像:旭化成ホームプロダクツ提供)
――確かに、言われてみれば開け閉めするときの感覚に違いはありますね。素材が厚いのも納得。汁ものを入れた時の安心感が段違いなんですよね。ジップロックフリーザーバッグは最近リニューアルされたそうですが、どこを改良されたのでしょうか?

「開閉する箇所にあるタブには、従来も線上の滑り止めを付けていましたが、今回のリニューアルでは、そこに細かい凹凸をつけることでより滑りにくくなりました。キッチンシーンで濡れた手で使う場合、冷凍室から出して水滴や霜がついてしまった場合の使いやすさを向上するために改良しました」

◆サランラップは防災にも役立つグッズだった

――最後に、冷凍保存以外でのサランラップやジップロックの意外な活用法があれば教えてもらえませんか?