ファンとたっぷりおしゃべり
「忙しい人生のなかで、僕らに時間を使ってくれてありがとう」と再び感謝を述べたライアンは、挙手制で観客がどこから来ているのかを確認。東京はもちろん東京以外からも、中にはイギリスやカザフスタン、そしてマザー・マザーの母国であるカナダ(バンクーバー)から来ているファンもいて、メンバーはファンの熱意に嬉しそうな顔を見せた。
さらに「何か聞きたいことや言いたいことは?」とファンに自由な発言を促したライアン。「東京は今回が初めて?」との質問には「うん、初めて。そしてこれが最後にはしないよ」と粋な回答で盛り上げ、「14歳の誕生日で来ている」というファンには「モリー、14歳の時期どうだった?あんまりよくない?そうか…君は最高の誕生日だね!素敵な日に僕らのところに来てくれてありがとう、おめでとう!」と祝福。
ファンと親身に接する姿勢をしっかり見せてくれた彼らは、「アコースティック・メドレー」として、心地の良いサウンドで「Dirty Town」「Neighbour」「Wisdom」「Ghosting」「It’s Alright」を立て続けに披露した。
活動20年目の言葉の重み
「君たちは最高の観客だよ。しっとり聴いてほしい曲は静かに聞き入ってくれるけど、盛り上がる曲では激しく騒いでくれる。ベストな観客だ」とメリハリのある日本のファンに感動した様子を見せたライアンは、裏方のスタッフにも丁寧に感謝の意を示し、「Oh Ana」を披露した。インタビューの際にマイクがお気に入りだと言っていた、“最初から盛り上がるギターフレーズ”も健在だ。
これまでの活動期間を振り返るライアンは「僕らがバンドを始めたのは2005年、14歳の君が生まれる前だよ」と“客いじり”も忘れずに挟みながら、「こんな機会が来ると想像してなかったよ。今何かやりたいことのためにがんばっている皆、時間がかかってもやり続けるんだ。忍耐と信じる心が大切だよ。いつか何かが起こる。みんなの旅路に幸あれ!次は君たちへ曲だよ」と、キャリア20年目ながらの説得力が沁みるMCに続いて「Wrecking Ball」を披露した。
そこからノンストップで「Verbatim」「Hayloft」というマザー・マザーらしい世界観MAXの2曲を投下すると、ライブ本編は終了となった。