秋田の地酒“高清水”を製造販売する秋田酒類製造は、11月20日(水)より「全国新酒鑑評会20回連続金賞受賞記念酒720ml」22万円(税込)を200本限定で発売中。この商品は、同社の酒蔵・御所野蔵が、全国新酒鑑評会にて20回連続で金賞を受賞した記念酒だ。
最新技術と伝統を融合させた酒蔵
御所野蔵は、1998年に稼働した秋田県秋田市の酒蔵だ。伝統的な手造りの技術を継承しながらも、最新の温度管理装置を導入し、少数精鋭の社員による酒造りを実践している。小規模仕込みにより、徹底した品質管理を可能とし、多様化する顧客の嗜好に応えている。
酒造りの要である麹造りは、長年の経験を積んだ熟練杜氏の技と24時間体制の温度管理技術を融合。酒母造りは、先進のコンピュータ制御により、複雑で手間ひまのかかる酵母の最適な育成環境を衛生的に行っている。
醪造りは、屋外の気温や湿度に左右されることなく、多種多様な醗酵を再現することが可能。蔵は真夏でも15℃以下に保たれ、氷温冷蔵が可能な貯蔵タンクの完備により、安全かつ快適に熟成管理が行われている。
そんな御所野蔵で、酒造りの最高責任者“杜氏”を務めるのは「ボス」の愛称を持つ加藤均氏。同酒蔵の初代杜氏で、蔵の設計段階からかかわった人物でもある。2022年には取締役技師部長に就任した。
全国新酒離評会で20回連続で金賞を受賞
毎年、全国の酒蔵から八百数十点の日本酒が出品される全国新酒鑑評会。
5月に開催された全国新酒鑑評会において、御所野蔵は金賞を受賞。加藤氏は単独の蔵・杜氏として20回連続の金賞受賞を達成し、112回続く全国新酒鑑評会の歴史でも他の追随を許さない大記録となった。
今秋には、他の模範となる技術や事績を有する者に授与される“黄綬褒章”を加藤氏が受章し、11月26日(火)に伝達式が行われた。なお、秋田酒類製造ではこれが初めての受章となる。