超絶イケメンのクズ男に雑に扱われたことをきっかけに、「あのクズを殴ってやりたいんだ」と一念発起し、ボクシングに夢中になるうちにプロテストを受けるところまで来てしまった市役所ガールのほこ美ちゃん(奈緒)。
そんなほこ美ちゃんが、超絶イイヤツ上司の大葉さん(小関裕太)と、すっかり光堕ちして夢に向かって邁進中の元クズ・海里くん(玉森裕太)の両方から言い寄られ、絵に描いたような三角関係となっているアラサー恋愛ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)も第8話。
今回は、そのほとんどの時間を「素直になれない海里くん」に費やしました。振り返りましょう。
■みんな前向きでいいですね
半年間にわたって仕事でアメリカに行くことになった海里くん。一度は付き合うことになったほこ美ちゃんとは、お互い前を向くためにお別れしています。そんな海里くんに、大葉さんは「半年後の佐藤(ほこ美)のプロテストに帰ってこなかったら、俺が告白する」と宣言。海里くんは帰ってこなかったので、その言葉通り大葉さんは「好きだ、超好きだ」などとほこ美に告白しました。
返事を保留したまま、翌日にはプロテストの結果が。無事合格して晴れてプロボクサーになったほこ美は大葉さんと楽しくディナーなどしています。
そこに通りがかった海里くん。実は、プロテストの日に帰るつもりでお土産のネックレスも購入済みでしたが、飛行機が欠航になって帰国が1日遅れてしまったのでした。
大葉さんとのディナーで見たことないくらい楽しそうにしているほこ美を見て、海里くんは身を引くことを決意。しかし、ジムの会長(渡部篤郎)、トレーナーのゆいさん(岡崎紗絵)、さらにはほこ美の姉(鳴海唯)やママ(斉藤由貴)にまで「このままでいいのか?」「好きなんでしょ?」「いいの?」と迫られ、ようやく素直な気持ちをほこ美に伝える決意をします。
今回はじっくり時間をかけて、素直になれない海里くんが素直になるまでのプロセスが描かれました。もとよりこのドラマはクズだった海里くんがほこ美と出会ってメソメソ泣いたり、過去を克服したりしていく様を描写することに重きを置いてきましたので、今回も海里くん(というか、玉森裕太)のファンにとっては「がんばれー! 素直になれー!」と言いたくなる展開。ファン以外にとっては、けっこう退屈な時間が流れることになりました。