基礎代謝を増やすには「朝やお風呂前のストレッチとスクワットやドローイン」、有酸素運動は「通勤で毎日30分早歩き」でクリアできるのです。
何度も言いますが、40代の過ごし方で50代の健康が決まります。食事、運動、頼れるお医者さん、この3本柱で健康に関する不安の芽を摘んでいきましょう。
◆悩み多き40代、うまく「ひとり」を生きる
仕事も安定し、子育てもひと段落、反面、親の介護や新たな人間関係にストレスを抱える人もいます。40代でうつになる人もめずらしくなく、ストレスの解消方法もご自身で把握しておくべきかもしれません。
「同じストレスを負っていても、一人暮らしの方のほうが苦しいことが多い」と本書が諭(さと)すように、ひとりだと帰宅しても気分転換できず、悩みのループにはまってしまうのでしょう。
生涯独身率が高くなった現代、ソーシャルサポート(SS)を作るのもひとつの方法だそうです。ソーシャルサポートとは「助け合える友達」。
持ちつ持たれつ、という言葉がありますが、ソーシャルサポートの基本は「お互い様」理論です。ちょっとドライに聞こえるかもしれませんが、「『契約』だと思えばいい」と本書。
「ひとりで「生きる」ためには、たくさんの人と少しずつ依存しあう」。これもいわば助け合いで、新たな集団生活ともいえるのではないでしょうか。
「ぼっち」が集まれば、「ぼっち」ではなくなり、不安が安心に変わります。本書に載っているのは、多方面から生き方を見直した、新しい時代のライフハックなのです。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx