国内フードバンクは、マンパワーを含む食品の保管・運搬・配布能力といった組織基盤が脆弱なため取扱量が少なく、支援を必要とする世帯に十分な食品を提供することが難しい現状だそう。

このような課題を根本的に解決するためには、海外のように公的支援による組織基盤の強化が必要不可欠であると同団体は考えている。

子どものいる困窮世帯へ食料を支援するプロジェクト


そこで今回、食の支援を必要とする子どもたちに集中的な食料支援をするために同団体では加盟フードバンク団体と共に「第8回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施する。

「フードバンクこども応援全国プロジェクト」とは、全国フードバンク推進協議会と加盟フードバンク団体が協力して行うプロジェクトのこと。同プロジェクトは、これまで把握が難しかった子どものいる困窮世帯の早期発見と早期支援、そして全国的な食料支援活動の拡大を目的としている。

各地域のフードバンク団体が行政や社会福祉協議会、小中学校などの教育機関などと連携し、給食のない長期休み期間中に集中的な食料支援活動に取り組んでいる。

多くの人からの食品の寄贈や活動資金の寄付が必要


過去に実施された同プロジェクトの支援世帯数は、第1回目が延べ14,011世帯、第2回目が延べ10,659世帯、第3回目が延べ17,675世帯、第4回目が延べ28,565世帯、第5回目が延べ38,549世帯、第6回目が延べ38,317世帯。

また、今年7月~8月に実施された第7回目のプロジェクトでは、賛同者からの食品の寄贈と44の加盟フードバンク団体の参加により、延べ41,433世帯の子育て世帯に食品を届けた。


同プロジェクトの実施には、多くの企業・団体・個人からの食品の寄贈や、活動資金の寄付などの協力が必要だ。

食品ロスの削減と子どもの貧困問題解決に貢献したい人は、「第8回フードバンクこども応援全国プロジェクト」に協力してみては。