火が使えない場所だったら、峠の茶屋とか現地のごはんどころで、フルコースかっていうくらい好きなものを食べさせてくれる。もちろんおごり。頼んでないのに……(笑)」
この、「頼んでいないのに」は吉村さんの口ぐせだとか。とにかく至れり尽くせり状態で、「登山中の荷物は全部男性たちが分担して持ってくれるので、ペットボトルしか持ったことがない」そう。
さらに、「お気に入りの可愛い登山靴に、泥がつくのがいや」という理由で、にわか雨が降ったあとは男性に“おぶられて”登山をしたとか。
「一体なんで山にきた?!」と喉まで出かかった言葉を飲み込み、取材を続けます。
◆山までの道のりも「姫はゼロ円」
姫の特別扱いは、登山にかかる交通費も例外ではありません。
「え、だって新幹線や飛行機を使うわけじゃないし、道路走るのってそこまでお金かからないじゃないですか(笑)。車は誰かが出してくれるし、ガソリンだっていつの間にか入れてくれているから、まあいいのかなって。割り勘したら微々たる額だし。でもこっちが頼んでるわけでもなくて、勝手にやってくれてることですからね。だから特別お礼とかは面倒なのでしていません」
それこそ、ちりも積もれば“山”となるのですが……。
しかし、最近吉村姫を頂点とした登山サークルのヒエラルキーに、ある異変が起きているそうです。ズバリそれは、“姫の新旧交代”劇です。
◆新しい“姫”がやってきて、転落が始まった
「最悪ですよ。24歳の生意気な子が入ってきて、しかも登山経験者とかでバリバリ体育会系なんです。私は文系だから話も合わないし、筋トレとか登山グッズの話ばかりでつまらない。男どもも専門用語を使って勝手に盛り上がっちゃって、私のことを前ほど気にかけてくれない。
この間なんて、ごはんも行動食も用意してくれなくて、『荷物を持とうか』っていう最低の気遣いもなくて。レディーファーストが皆無なんですよ! さらにガソリン代も普通に請求されちゃって、もうなんなの!?って……」