「近年、ジャニーズタレントが多数出演して批判を浴びていた紅白ですが、最近はアミューズに勢いがありました。昨年は5組が出場し、福山雅治と星野源に至っては大御所扱いのVIP待遇。前年まで3年連続で司会を務めていた大泉洋が歌手で出場していましたからね」
そうした中、昨年は旧ジャニーズ勢が不出場だったこともあり、余計に目立っていたようだ。
「ネット上では『アミューズ祭り』などの声も目につきました。その象徴的な存在となっていたのがPerfumeで、2008年に『ポリリズム』や『チョコレイト・ディスコ』でブレイクしたものの、以降はそこまで目立ったヒット曲がなかった。実際には福山や星野についても、その年にヒット曲がないまま選考されているとう点は同じなんですけどね。アミューズとしては自社の枠を1枠減らし、事務所内で比較的序列の低いPerfumeが選外になったのではないかと見る向きもあります」(同レコード会社関係者)
今年の紅白でのPerfumeの落選に対しては、こうした“政治的”な指摘も業界内からは見受けられるが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう話す。
「NHKは紅白の出場者を発表した同日にその選考基準を公式サイトに公開。『今年の活躍』、『世論の支持』、『番組の企画・演出』を中心に検討し、総合的に判断したと説明しています。この3つの要素に関しては以前から言われていたことではありますが、他方、かねてから同様に選考基準の一つとして取り沙汰されていた『NHKや紅白への貢献度』という要素が含まれていないのは気になるところです。この4つ目の要素が、近年ヒット曲を持たない大御所や常連の歌手が出場することの“大義名分”になっていた部分もありましたからね。いずれにせよ、今回NHKが3つの選考基準を提示したことで、来年以降ますます紅白の出場歌手の選考に対し、視聴者からさまざまな意見が飛び交うことになりそうです」