「芸能人が不倫報道で受けるダメージに関しては、そのタレントイメージも重要なバロメーターになってきます。不倫が報じられた際、好感度タレントとして活躍していたベッキーさんや渡部さんなんかは、そのタレントイメージとのギャップもあり、『そんな人だとは思わなかった』や『世間を欺いた』など余計に叩かれることになる。他方、志村けんさんに可愛がられるなど昭和の無頼派芸人のにおいを感じさせる大悟さんのようなタイプはタレントイメージとのギャップもそれ程なく、好感度タレントなんかと比べると大目に見られる傾向はありますよね」
また、先日に『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に約4年ぶりに単発復帰した手越祐也にいたっては、ジャニーズ事務所退所の引き金となった理由は緊急事態宣言下での外出だった。
「当時は高級クラブに通って謝罪に追い込まれた政治家もいましたが、法を犯したわけではないのですから、彼が今もなぜここまで干されているのか意味不明に感じる人は少なくない。性加害疑惑と比べたら明らかに不祥事レベルは軽いですからね。逆に、性加害疑惑では、2022年に高級クラブのホステス女性への性加害疑惑が報じられた香川照之は、鬼の形相でホステスの髪の毛を掴んだ写真が掲載されていた物証のダメージが大きく、待望論はあれど地上波復帰は見送られたままです」(同週刊誌記者)
一般人には分かりづらい芸能界のルール、その基本原則について民放プロデューサーはこう説明する。
「まずは不祥事の内容。被害を受けて傷ついた人がいるのかどうか。次は不祥事後の対応。記者会見を開いて、自身の行動を自分の口で説明したのとしていないのでは大違いです。さらには所属事務所への忖度やタレントの格も関係してくる。独立したのなら前事務所とは円満退社だったのか、そして出演させれば大きな話題を呼ぶ大物タレントであるかも判断材料となる。松本のケースではアウトの項目が多いですが、『大手事務所』や『大物』ということで、テレビ局サイドとしては干しにくい面はあるでしょう。とはいっても、民放の場合は最終的にはスポンサー次第になりますけど」