11月11日に放送された『クレイジージャーニー』(TBS系)の番組冒頭に、同番組のMCを務めていたダウンタウンの松本人志が過去映像のVTRで登場、物議を醸している。
言うまでもなく松本といえば、昨年12月、「週刊文春」(文藝春秋)に性加害疑惑を報じられたことを受け、今年1月に名誉毀損で5億5000万円の損害賠償などを求めて提訴。
だが、今月8日に訴えを取り下げたことが発表された。
所属の吉本興業が松本の早期の活動再開を匂わせていることもあり、各メディアでは吉本が運営する劇場や関西ローカル番組での復帰も取り沙汰されている。
とはいえ、主張していた「事実無根」を認めさせるどころか“敵前逃亡”のようにも映る松本の態度には納得のいかない人たちも多く、今回のTBSの“何もなかった”かのような扱いには否定的な反応も多く見受けられた。
そんな中、世間から疑問の声のひとつとして投げかけられているのが、芸能界における「許される、許されない」の境界線の曖昧さだろう。
「昨今、芸能界で最も多い不祥事は不倫です。もはや毎月のように誰かしらの不倫報道が飛び交っている状況ですが、“不倫=犯罪”の風潮を生み出したと言われているのが、2016年のベッキーの騒動でしょう。『ゲスの極み乙女。』の川谷絵音さんとの不倫報道により、11本のレギュラー番組と10社とのCM契約を失い、莫大な違約金が発生。キー局への完全復帰には実に7年ほどの歳月がかかりました。また、2020年に共演女優との不倫が発覚した東出昌大は現在も以前と同じポジションには戻れていませんし、同年に『多目的トイレ不倫』で世間を騒がせた『アンジャッシュ』の渡部建も完全復帰には程遠い状況です」(週刊誌記者)
もっとも、不倫スキャンダルに関しては写真週刊誌や女性誌で過去に2度も不倫を報じられながらも複数の冠番組を持つなど、この世の春を謳歌している千鳥の大悟などほとんどノーダメージという芸能人もいるわけだが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう語る。