同社によると、性加害を行ったのは十数年前まで在籍していた男性と、昨年9月まで在籍した東山氏の元マネージャーの男性で、どちらも存命だという。刑事事件としての立件を希望するのかを被害者に尋ねたのかと問われると、東山氏は「どなたなのか理解していない」とした。

 東山氏はジャニー氏の性加害について「うわさとしては聞いていた」としながら、被害を受けたことも目撃したこともなかったとして「知らなかった」という立場を示していた。しかし、ジャニー氏に加えて身近なタレント時代のマネージャーが性加害をしていたとなると、この主張にも疑問符が付きかねない状況だ

 SMILE-UP.の被害補償特設サイトでも今回の件について声明が出され、同社は「本日、BBCニュースにて、故ジャニー喜多川以外の旧ジャニーズ事務所所属のスタッフ2名が性加害を行っていたことを弊社社長の東山紀之が聞いていると申し上げた旨の報道がされました。弊社は、昨年の『外部専門家による再発防止特別チーム』の調査の時点で本事象を認識しており、当該2名について再発防止特別チームにもご説明済みです」と報告。

 さらに「本事象については昨年8月29日付けの再発防止特別チームによる報告書で『特別チームの調査でも、ジャニー氏以外にも、ジャニーズ事務所の社員による性加害があることが確認された。』と記載されているとおり、再発防止特別チームにおいても、既に調査済みです。また、当該スタッフについては、昨年9月までに関係法令及び就業規則等に従って厳正に対処しました」とし、おそらく昨年9月まで在籍していたという元マネージャーには何らかの処分が下ったようだ。