一連の騒動の中でジャニーズファンから危惧されていたのは、人気絶頂で事務所の稼ぎ頭となっているSnow Manの移籍や分裂だ。Snow Manは滝沢氏が育てたグループであり、メンバーたちは恩義を感じていることから「全員もしくは一部メンバーがTOBEに移るかもしれない」という噂が根強くささやかれていた。もしそうなれば、ジャニーズ事務所は屋台骨が揺らぐほどの大打撃を受けることになる。

 目黒については、ソロで俳優としても活躍しながら「僕はグループに還元できる仕事しかしないって決めているんです」と断言し、強いグループ愛を公言しているため移籍のおそれはそれほどないとみられている。一方、ラウールに関しては従来のジャニーズのカラーとは異なりモデル志向が強く、自由な活動を求めて退所しかねないという指摘があった。しかし、今回のブログで「パリコレに出たいという夢を一緒に叶えてくれた」という言葉もあったことから、その心配は払拭されたといえそうだ。

 グループ内でもとりわけ人気が高い目黒とラウールがそろって「残留」の意思を示したといえることから、Snow Manは今後も安泰との見方が強まっている。ジャニーズ事務所は10月2日に会見を開く方向で調整を進めており、その場で新社名などが発表されるとみられるが、その影響によって今後ジャニーズがどうなるかは不透明だ。そんな中、目黒とラウールが「このグループで、この会社で活動を続ける」という意思を表明したことは、ジャニーズ事務所にとって大きな希望となりそうだ。