◆“家そのもの”にもドラマが生まれる
ゆくえは言う。椿の家は「帰るっていうか、戻るっていうか」のような場所だと。椿がもし引っ越したら、いったいどこに心の安寧を求めたらいいのだろうか。椿は、はからずも重大な責任を負ってしまっている。
椿の家は、あって当たり前の場所。第6話では、この当たり前を手放すのか、どうかで椿がひとり悩むことになる。これまでの放送回では、前半はそれぞれの日常があり、だいたい後半で椿の家に全員が集合した。
それが第6話では、冒頭から大集合し、掃除をしている姿がコミカルに描かれる。それぞれにドラマを持った人物たちが集まるうちに、家本体にも知らず知らずドラマが生まれているように思う。
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