この会場には6つの食卓が用意されていて、そこに1~6の数字のポップが立っているわけですが、照朝はまずガタガタとテーブルを動かすと、数字のポップを入れ替えるという姑息な手を使います。さらに、あらかじめ用意してきたというニセモノのコインを4番のテーブルに放り投げて、アイドルちゃんを騙すことに成功しました。
いや、あのね。まずゲームにコインを使うことなんて照朝くんが知るわけないのに、どうして用意して来れるのよ。しかも、本物とニセモノが遠目では判別できないくらい似てるというのは、どういうことなのよ。
そのニセモノのコインは前回、アクマゲームで悪魔が空間から出現させたもので、ゲーム終了と同時に全部消えたのに、なんで1枚だけ物理的に持ち出すことができるのよ。
ゲーム参加者としての照朝くんがイカサマしてるし、ドラマとしても設定を無視して都合のいいイカサマをしてるんです。
こうした心理戦を描くとき、ドラマ側による「この作品おもしろいでしょ?」という提案は、そのまま「作ってる私たち頭いいでしょ?」に変換されます。それはもう心理戦を描くうえでの宿命です。
こんなイカサマの多重債務みたいなゲームを見せられて「私たち頭いいでしょ?」じゃないんだよ。困っちゃうよ。
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