人の性格を表す言葉である天真爛漫ですが、具体的にはどのような人のことを指すのでしょうか。この記事では、天真爛漫な人の特徴を徹底紹介します。併せて天真爛漫な人の悪い部分や、天真爛漫になる方法もまとめるので、周囲から天真爛漫だと言われることのある方はもちろん、天真爛漫な性格を真似てみたいという方もぜひ参考にしてみてください。
天真爛漫とは
天真爛漫とは、どういった意味の言葉なのでしょうか。まずは、天真爛漫の言葉の意味や語源に迫ります。よく使う言葉で誰もが知っているけれど、その意味と語源を知っている方は少ないはずです。ここでしっかりチェックしてみてください。
天真爛漫の意味
天真爛漫とは、明るく無邪気で、素直で飾り気がないことを表す言葉です。現代においては、赤ちゃんや子供など無垢な存在に対し、良い意味を込めて使われる場合が多いとされます。
天真は「生まれ持った」、爛漫は「光り輝いている」ことを指します。つまり、天真爛漫とは「生まれついた純真さ」を表す言葉なのです。
天真爛漫の語源
天真爛漫の語源は、中国の宋代における随筆です。宋代の詩人蘇東坡が詠んだ詩のなかに「天真爛漫是吾師」という句があり、こちらから「天真爛漫」という言葉が使われるようになりました。
「天真爛漫是吾師」とは、絵の出来を褒める文で「心に思うまま表現した、素晴らしい絵である」という意味があります。中には元代末にあたる1366年に書かれた陶宗儀の随筆「輟耕録」にて「天真爛漫」と使われたのが始めとする説もありますが、11世紀の宋代で書かれた蘇東坡の詩が語源であると考えられます。
天真爛漫は褒め言葉?
天真爛漫は、基本的にはポジティブな言葉です。明るく友達ができやすい特徴を持つ人に使われる言葉なので、第一印象も良好と言えるでしょう。他人から興味を持たれることも少なくないはずです。
しかし一方で、天真爛漫が悪い意味で使われることもあります。例えば、ルールの厳格な場所では、すぐに自分の感情を表に出す幼稚な人物という皮肉が込められてこの言葉が使われることがあります。
特に、普段から自分の気持ちを押し殺しているような忍耐強いタイプの人からは妬まれることもあるでしょう。出る杭は打たれるという言葉があるように、天真爛漫な人物が嫌われてしまうのは人気者の宿命とも言えるでしょう。
天真爛漫を悪く言うと?
天真爛漫を悪くいうと、無神経と言えます。無神経とは恥や外聞を気にしない、感覚が鈍いという意味合いのある言葉です。裏表がなく素直なのが天真爛漫の良いところですが、裏を返すと周囲に配慮できない、無神経な性格とも言えることができます。他に、無遠慮、鈍感と言い換えることもできるでしょう。