学生が商売を学び実践する47都道府県地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」は、12月3日(火)~8日(日)の期間、香川県高松市とのコラボレーション企画展「アナザー・高松」を開催する。
会場には、学生が現地で出会った工芸品や食品が並ぶ。また、特別ゲストによるイベントやワークショップも実施する。
コンセプトは「漆芸王国から届く、香川漆器」
「アナザー・高松」のコンセプトは、「漆芸王国から届く、香川漆器」。香川県高松市では、今から約二百年前、玉楮象谷という人物が、新たな漆の技法を確立し、香川漆器の礎を築いた。
穏やかな瀬戸内海、あたたかな気候と安らかな風土、四国の玄関口として多くの文化と技が行き交うこの地では、昔からずっと「やってみまい」という挑戦の気風が育まれてきたのだそう。
そんな漆芸王国から届く、香川漆器のいまに出会う一週間が幕を開ける。
高松の挑戦の気風を届ける商品ラインナップ
「アナザー・高松」では、香川漆器を中心とした、高松の挑戦の気風を届ける商品をラインナップ。その一部を紹介しよう。
讃岐うどんや手延べ素麺を提供している「うどん・そうめん かじかわ」からは、うどんを作る時に出る端の部分などを使ったお菓子「ぴっぴがし」が登場。コシのあるもちもちとした讃岐うどんとは違う、サクサク、カリッとした食感がやみつきになるそう。今回アナザー・ジャパン店舗にて、新フレーバー「和三盆」が登場する。
漆芸家・修復士の漆原早奈恵さんがひとつひとつ作る、漆のアクセサリーも登場。シーグラスを用いたアクセサリーは、金継ぎに着想を得て、漆原さん自らが島の浜辺に漂着したシーグラスを集めて作られている。可憐なうるし花のアクセサリーは、時を重ねながらより鮮やかに、色艶を増していくそう。
クラフト・アリオカからは、数百年の素材・肥松(こえまつ)を使った器が登場。肥松とは、樹齢数百年を超える黒松の木の中心部分のことで、松やにを多く蓄えているため、器を光にかざすと美しい木目が透けて見える。また時を重ねるにつれて器は飴色に変化し、艶も増していくそうだ。