大みそかの『第75回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が19日に発表されたが、これに対してアイドルファンからブーイングが起きている。SNSでバズったことで出場有力と期待されていた「FRUITS ZIPPER」や「超ときめき宣伝部」が落選し、国内での認知度があまりない韓国グループが出場を決めたことに疑問の声が集中しているようだ。

 今年の紅組は、3月にデビューした韓国の5人組アイドルグループ「ILLIT」や、JO1らを輩出した大型オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した初の女性グループ「ME:I」らが初出場を決めた。ME:Iについては納得という声も少なくないが、デビューから間もないILLITは日本国内での認知度が低く、ネット上では「誰?」「初めて名前聞いた」といった反応が目立っている。

 一方、今回の出場者発表に大きなショックを受けたのが「FRUITS ZIPPER」のメンバーとファンたちだ。同グループは、1stシングルとしてリリースした「わたしの一番かわいいところ」がTikTokでバズり、昨年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。今年は日本武道館ライブを開催し、来年6月にはさいたまスーパーアリーナでの単独公演を控えている。人気や実績は十分で、近年の『紅白』が重視している若者ウケやネット人気という観点でも「出場有力」とみられていた。

 落選となったことで、メンバーの真中まなは19日に開催されたライブで「私たちが今年目標に掲げていた紅白歌合戦の出場は叶いませんでした」と報告し、「私たちFRUITS ZIPPER、そしてライブアイドル、日本のアイドルは自信を持って世界に羽ばたける存在だと本気で思っています。アイドルみんな力を合わせて、これらももっと世界に羽ばたいていけるようにがんばっていきます!」と涙ながらに想いを告白した。

 また、メンバーの早瀬ノエルはSNSで「期待しててくれた事にありがとうの気持ちと、中途半端に期待させてしまった事にごめんなさいという気持ちです。来年はみんなに期待じゃなくて確信を持ってもらえるように強気で頑張るので」と、ファンへの謝罪とメッセージをつづっている。