先日、あるママさんによる「息子とトイザらスに行くたびに何か買わされてしんどすぎる」というXでの投稿が話題になりました。イヤイヤ期の我が子に「今日は買わないよ」と言っても伝わらず、泣き叫ばれて結局小さなおもちゃを買ってしまう……。

 そんな投稿に対して、「買わないのにトイザらスに行くの?」「まず商品で遊ぶ時点で営業妨害では?」などの厳しい声が相次ぎました。

宮田静子さん
日本トイザらス株式会社 Eコマース本部デジタルコミュニケーションストラテジー課のマネージャー・宮田静子さん
 その数日後、トイザらスの公式アカウントが「トイザらスではじっさいに商品を手に取って楽しんでいただけるよう、おもちゃのサンプルをご用意しています。お子さまと一緒に「見る・触る・遊ぶ」をお気軽にご体験ください」(文面のより一部抜粋)といった公式見解を投稿。

 さらに、縦読みをすると「いくじおつかれさま」というメッセージが隠されており、温かい心遣いが話題となりました。

 トイザらスの公式SNSを担当する、Eコマース本部デジタルコミュニケーションストラテジー課のマネージャー・宮田静子さんに、投稿内容に込めた思いや、お客さんへの思いを聞きました。

◆買わないのに遊ばせるのはアリ?

おもちゃのサンプルで遊ぶ子どもたち
おもちゃのサンプルで遊ぶ子どもたち(以下、店舗写真は日本トイザらス提供)
――Xのメッセージは、なぜ投稿することになったのでしょうか。

宮田静子さん(以下、宮田):ユーザーさん同士でさまざまな意見が交わされていた中で、弊社の公式アカウントに「子どもがおもちゃのサンプルを触ることに対して、トイザらスの見解はどうなんですか?」といったご質問をいくつかいただいたんです。そこで、弊社としての考え方を発信したほうが皆さんに安心してお店に来ていただけるかなと思いました。

――投稿内容は誰が考えたのですか?

宮田:おもちゃで遊んでいただくことについての公式見解は、社内の各部署にも確認したのですが、縦読みを含め文面自体は私が作りました。SNSに関しては、基本的に私のチームに任せてもらっているので関係部署と連携しながら自由にやらせてもらっています。